青い珊瑚礁

Cinema

(1980年/アメリカ)

有名な作品ですね。要するに「無人島に子どもの男女が二人きりだとどうなるのか」ということか、と。

そういう意味では幼い二人が美しい海でイルカのように泳ぐシーンにすら付加されるボカシがとにかく邪魔で、何も考える前から「そこのおじさん、こんなの見るなんてあんたも好きねぇ」と言われているようなものです。電車の中で観ていてもつい周りの目を気にしてしまう。「じゃあボカシがなければ堂々と観られるのか」とあらためて言われると困りますが。

そんなこんなでお年頃となった女の子を演ずるのがあのブルック・シールズ嬢です。そういえばそういう女の子がいましたねぇ。懐かしい。彼女には「無人島で生活しているのに何でこんなに綺麗な髪や肌なんだ」という素朴な疑問があるようですが、もしも獣の雌のような姿態なら、その段階で「無人島の男女二人きり」の行方なんて誰も気にしなくなっちゃいます。

映画の主張(そんなものがきちんとあるならば、ですが)としては「たとえ性教育なんてものなくても男女というものが自然に魅かれて、導かれて、子どもを授かり育むことができるのだ」ということですね。いろんな些細ながら重要なことが省かれ過ぎている気はしますが、まぁそうかもしれない。

それにしても映画として些細ながら気になるところがいろいろ破綻している印象でした。「今のシーンって必要?」とか「なんで急にそんな行動をするんだろう?」とか。

まぁ妖精のようなブルック・シールズが観られればそれでいいのかもしれないですが。

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