アンフレンデッド

（2014年／アメリカ）

新型コロナウイルスでドラマや映画製作が出来なくなり、最近では「カメラを止めるな！リモート大作戦！」などZOOMを使った作品も出てたりしますが、本作は6年前にして1時間22分の間、スクリーンに映るパソコン画面上だけでストーリーは進みます。そして、しっかりと面白いんですね。

ロケやらセットやらが前提だった映画・・・でなくても十分、という意味では「在宅勤務をやってみて、今までの出社は一体何だったんだ」というような話ですね。もちろん、こればっかりじゃつまらないですが。

スカイプ画面での映像と会話、そしてチャットで進むので、iPhoneでの鑑賞は結構厳しかったですが、それでも楽しめました。一字一句把握できなくても雰囲気で見てられる、というのも実にSNS的ですね。

「アンフレンデッド」というタイトルは覚えにくいですが、英語にすると「Unfriended」。「フレンドではなかった」と。本当は繋がりたくなくても、SNS上では繋がってて・・・というややこしい世の中もきっちりと拾い上げて徹底的に叩きのめすスタンスも潔く、実験的ながらとてもよく出来た作品でした。