ボヘミアン・ラプソディ

Cinema

(2018年/イギリス・アメリカ)

ここ最近実在ミュージシャンの映画が雨後の筍のように作られるようになったきっかけともいえる大ヒット作品。すぐさまエルトン・ジョン御大の『ロケットマン』はいかがなものかと思いましたが。

先般の『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』で痛い目にあったのがトラウマとなって未鑑賞のままでしたが、諸般の事情により早朝からわざわざAmazonプライムビデオでレンタルしての鑑賞。

結論から言いますとやっぱり良かったです。例のマイルス氏とは一線を画す自然な、でも堂々としたフレディ振りは評判通り。他のメンバーもあまりの本物っぽさにびっくりしました。

ストーリーも一部の評論家からは「いわゆるステレオタイプなバンド映画」と評されたようですが、もうフレディ・マーキュリーやクイーンという存在だけで十分奇天烈なわけですから、ストーリーのひねりなんて無用。

事実と違う部分もブライアン・メイ本人の「20年間を2時間にするには脚色が必要だ」というコメントのとおりで、「でも、フレディ・マーキュリーの内面は正確に描かれていると思う」。それをみんなで目撃するための映画でしょう。

実際のライブ・エイドでのクイーンのライブは何度も見ていて、そのたびに鬼気迫るものを感じてましたが、この映画を観て至極納得です。

フレディの彼女(奥さん)エイミー役のルーシー・ボイントン嬢も良かったですね。とびきりの美人というわけではないかもしれませんが芯の強さのようなものがあって、そういうのが観ていてちゃんと伝わるのが凄いです。恐らくフレディにとってエイミー嬢はアンカー(錨)のような存在だったでしょうから。

「ボヘミアン・ラプソディ」の多重録音の様子や、クライマックスのライブ・エイドのパフォーマンスも圧巻。こういうのを観ちゃうとこれはこれで他のミュージシャン映画が観れなくなるような気もします。うーむ。

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