(2014年/アメリカ)
ずっとジャケ写を見るたびに「観ようか、観まいか」と思いつつ観てこなかった作品。タイトルから知的なサスペンス映画かと思ったら、第二次世界大戦中に暗号解析マシーンを作りあげた天才の生涯を描く事実に基づく作品でした。
エキセントリックな天才数学者にはベネディクト・カンバーバッチ氏。『裏切りのサーカス』にも出てたということですが覚えてないなぁ。それにしても『裏切りのサーカス』って何かと目に付く作品なんですよね。内容がよく分からなかったので、もう一回観てみようかな。
閑話休題。ヒロイン役にはこれもエキセントリックな演技では引けを取らないキーラ・ナイトレイ嬢。『危険なメソッド』に『アンナ・カレーニナ』ですからね。物凄いカップルです。
内容ですが、ナチスの暗号解読を巡って軍と学者の軋轢、孤高の天才とチームワーク、人の生死についての倫理、そこに同性愛を含む恋愛の要素もあったり・・・とかなり盛り沢山のテーマです。
なので「なんかあっさりうまくいったな」というところが時々あったりします。でも、それを差し引いたとしても脚本や演技や映像や演出などどこをとっても軽く平均点を超える見ごたえある映画でした。
どちらかというと何かが欠けている(あるいはほとんど欠けている)作品の方が好きだったりするので、学年に一人はいる「ルックスは良いし勉強もできてスポーツ万能で優しくて・・・」というタイプは苦手なのですが(ひがみともいう)、それにしてもその凄さは認めざるを得ない、という感じです。
実は途中でキーラ嬢が出てきたときは「無理やりラブストーリーに持っていかなくても」といささか鼻白んだものですが、ラストの展開には打ちのめされました。嗚呼、憎たらしい!
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