(2019年/アメリカ)
ストリップ劇場が舞台ということで、予想通りの浮かれた世界が描かれる前半部分に対して、リーマンショックでどんどん右肩下がりになっていく世の中とともに沈まぬように、犯罪で抗うストリッパーたち・・・という実話を上手くまとめて映画にした作品。
前述のとおり、前半は観ていて「やっぱりこんな感じかぁ」と引き気味なのですが、中盤から気づかないうちに引き込まれてしまいます。
中国系のコンスタンス・ウー嬢のどことなくシンパシーを誘う演技と、クレジットを見るまで気づかなかったジェニファー・ロペス嬢(!)の姉御風情が吸引力となっています。
犯罪、といっても(こんなことを言っては怒られそうですが)人が死ぬわけでもなく大したことはなくて、WikiPediaで紹介されているような「犯罪映画」というよりは、格差社会の狭間の人間模様を描く『パラサイト 半地下の家族』的な作品ではないかと。本作の方がずっと地味ではありますが、観た後の「残滓」のようなものの質感が同じなんですね。
ジェニファー・ロペス嬢出演の映画って、ちょっと偏見を持ってましたが(『ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑』!!)、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
ジェニファー姐さん、すみませんでした!
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