ピッチブラック

（2000年／アメリカ）

全く予備知識なしで鑑賞。なんだか物凄く古い映画にみえましたが2000年公開。まぁ22年も前なんだから「物凄く古い」と言っても差し支えないのかもしれませんが。

乗員乗客を凍結状態にして自動操縦で移動する宇宙船がトラブルで大破しながら荒涼とした惑星に不時着。生存者がそれぞれ曲者揃い、それでも生き残るためのサスペンスフルな協力関係、そして惑星に訪れる22年ぶりの皆既日食に跳梁跋扈するエイリアンとの死闘・・・という二つの流れで楽しめます。

とりわけサスペンスフルなのが主役でジャケ写にもなっている殺人犯罪者リディック役ヴィン・ディーゼル氏。「どっかでみたよな」と思ってたら『ワイルド・スピード』シリーズの人で、本作が出世作なのだそうです。

例によってタンクトップ姿で狭い洞窟を匍匐前進したりしてくれる宇宙船の女性パイロット役はラダ・ミッチェル嬢。『サイレントヒル』シリーズやつい先日鑑賞した『エンド・オブ・キングダム』の無敵シークレットサービス氏の奥さん役！たまたまですが。

前から歩いてきたら思わず道を開けてしまうような圧気をはらみながらも、（本作では見せないものの）笑うと子供みたいなヴィン・ディーゼル氏の「ヒールになりきれない男」振りと作品全体を分厚く覆うＢ級ＳＦ振りが微笑ましい作品でした。とは言いながらこのあとシリーズ化しているのでひょっとしてＡ級だった？う～む。