リアリティ・バイツ

Cinema

(1994年/アメリカ)

あのベン・スティラー氏(『メリーに首ったけ』『ズーランダー』『LIFE!』)初監督作品。

そうではないかと思いながら主役はイーサン・ホーク氏。何となく西村和彦さんのような、どこかひねくれたような雰囲気がこの作品にぴったりです。ヒロインはウィノナ・ライダー嬢。あまりお見掛けしない方ですがキュートですね。

途中からベン・スティラー監督自らも登場。しかも端役ではなくてイーサン・ホーク氏を喰ってしまいそうな勢いで流石です。

大学の卒業式でのライダー嬢のとぼけたスピーチから大学(?)の屋上での馬鹿騒ぎ、というオープニングで大人未満の男女が織りなすちょっとポップで小洒落た映画なのかと思いきや、そこは「リアリティ・バイツ」というだけあって一筋縄ではいきません。

ラストもハッピーエンドというには・・・という感じで「そんな上手くいくもんじゃないよな、現実ってやつは」と思わせるところがベン・スティラー監督一流のニヒリズムと言えましょう。

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