TUCKER

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なんのきっかけだったのか忘れましたが、先日「Yahoo動画」音楽コーナーの「ロックの名鑑」というのを見ていて、そこでたまたま見たのが『TUCKER』でした。

「ロックの名鑑」というからには見るからにロック名鑑な人たちなんだろうなと思ってボーっと見ていると、丸坊主の男が見るからに古そうなアナログシンセをピヨピヨ言わせている。「ん?」と思った途端に横に置いてあるリズムマシンのボタンをポチッと押してリズムが始まるや否や今度はオルガンをやおら弾き出す。「なんじゃ?こりゃ?!」

1人でアナログシンセとオルガン(実はエレクトーン)とリズムマシンだけでライブをやっている。しかもカッコいい。

それから何度となくこの「KINGROCK」という曲を見ていますが、何回見てもいい。

久しぶりに気になるミュージシャンが出てきたので、ネットで調べてみましたが、あまりデータがありません。

▼所属レコード会社 ODDJOB RECORDS HP

上記にはほとんどなんのデータもないのですが、あの「コーネリアス」とも絡んでいるようです。なるほど。

で、もうひとつ気になっているのがあのいかにも「知り尽くした」ように使っているアナログシンセ。少しはシンセに詳しいと思っていましたがこれまで見たことがない機種です。外国製かな、と思って色々調べてみたら、恐らくこれだろうというのが見つかりました。

Roland SH-3A
(「石橋楽器 なつかしのキーボード達」より)

なんと我らがRoland。灯台元暗しとはまさにこのことなり。「拡大画像」というのをクリックすると当時のカタログが見れます。これを目を細くしながらじっと見ていると、もうひとつの謎だった「同じキーを押しているのに音程がピューンと下がる」というのが解けました。「サンプラー」というのが多分そうです。「この時代(1974年)に『サンプラー』?」と思ってたまたまじっと見ていたら説明書きに「不規則な効果音を自動的に出せるサンプラー」とある。仕様欄を見てみると「波形」「レベル」「タイム」がいじれる。これでピューンと下げているわけですね。これがまた本当に効果的なんです。

ちなみにエレクトーンはYAMAHA C-301というやつらしく、これも色々ネットを探してみましたが唯一あったのが信愛病院という病院のホームページでその病院のE病棟に置いてあって土曜日コンサートで現役活躍しているようです。渋い。

バンドも無くなって、さてどうしようかなと思っていたときに出会った「TUCKER」。何かの縁かもしれないな、と思ったりします。

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