ジャズ・シンガー

Cinema

(1927年/アメリカ)

観終わってから知りましたが、映画史上初めての「トーキームービー」と言われている作品らしいです。

それから「待ってくれ、お楽しみはこれからだ!(Wait a minute, wait a minute. You ain’t heard nothin’ yet! )」というセリフで有名だと。 直訳で「―君はまだ何も聴いてないんだぜ!」をこう日本語訳するセンスたるや。

冒頭の可愛い少年が「それから数年後、5000マイル離れた街で・・・」というテロップのあと、初老のアル・ジョルソン氏に変わり果てた姿に受けた衝撃を「いや、そうは言っても『数年後』なのだ」と受け容れるのにかなり苦労したり、ジャケットにもなっている母親にジャズソングを聞かせるピアノの弾き方のハチャメチャさとか、ニューヨークのショーに重要な役として出るのに、何の説明もなくいきなり顔を黒塗りにしだして、しかも口の周りだけ塗らないもんだから「逆オバQ」状態、どう見ても松本人志のコントキャラクターに・・・というどうにも映画自体への集中力を途切れさせる要素が散りばめられていて、それで「次はどんな飛び道具がくるのか」的な吸引力で観てしまえる、という不思議な映画でした。

ハチャメチャ曲芸奏法

松本人志氏ハリウッド初出演作「クレオパトラと逆オバQ」

逆オバQショー

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