(2009年/アメリカ)
「どんでん返し」系で有名な本作、2回目の鑑賞です。というわけでオチは重々承知なので気持ちに余裕を持って観られますね。それが良いのか悪いのか分かりませんが。
いきなり本題から逸れますが、製作にあのレオナルド・ディカプリオ氏の名前があるのは一体どういういきさつなのでしょう?エスターのお母さん役、ヴェラ・ファーミガ嬢と『ディパーテッド』(2006年)で共演したからでしょうか。
ファーミガさんは『ミッション:8ミニッツ』の大尉役も印象的でした。制服姿がピシっと決まりつつも品の良い女性らしさがあって。
今後他の役を充てにくいであろうエスター役のイザベル・ファーマン嬢の凄さはさて置くとして、もうひとりの娘役で、本人も元々難聴であるアリアーナ・エンジニアの可愛さたるや、まさに天使。この子も他の役って難しいでしょうね。
旦那のピーター・サースガード氏はよく観る顔だと思ったら、『ニュースの天才』『スケルトン・キー』『フライトプラン』『ブルージャスミン』『ブラック・スキャンダル』・・・でもどの役だったかと言われると分からないタイプです。でもそういうタイプも映画にとっては大事なんでしょうね。全員がディカプリオだったら大変です。しんどくて観てられない。
初見では「どんでん返し」ばかりが気になってよく覚えてなかったのですが、冷静に観ると結構ベタな脅かし技が多いですね。微笑ましくなるくらいに。最初に申し上げたとおり、サスペンス映画をこうしてほのぼのと観るのもいかがなものかと思いますが、これもまた映画のひとつの楽しみ方かもしれません。
コメント
CPさんのコメントを見るにこの映画では個性的な女性陣が活躍し、旦那は良くいるタイプで引き立て役という感じでしょうか。他の役を充てにくくなるほどの演技を一つの映画で見せるか、印象に残らない感じで何作も出るか、役者とは難しいものですね。
「サスペンス映画をほのぼのと観る」のも有りだと思います。昔「ボクシングの試合を色々なBGMで見る」というのを面白がってやっていたのですが、不思議なもので、威勢の良いロックをBGMにすると「いけいけぶっ倒せ~!」となり、哀愁漂うシャンソンをBGMにすると「もう戦うのやめようよ」って気分になります。
なので、サスペンス映画でもまったりカリビアンをBGMにして観たらほのぼのする事請け合いです。お試しあれ!
「当たり役過ぎて流用が利かない」タイプの役者さんって結構おられますね。『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンス氏もそんな感じですし、『アマデウス』のモーツァルト役トム・ハルス氏とか、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェル氏・・・そして死しても新作で主演を取る寅さんこと渥美清氏。50作もシリーズが続けばそれでも別にいいんでしょうけれど。
「ボクシングの試合を色々なBGMで見る」というのは実に興味深いトライですね。映画もそうですけれど、映像にどんな音楽をのせるかで全然印象が変わってきますから。確かタランティーノ監督作品で「この殺戮シーンにこのBGM?」というのがあったような・・・ギャングもので物凄く優雅な曲が流れて。どの映画だったか思い出せませんが。