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Cinema

(2010年/アメリカ)

ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー主演で、2005年ソフィー・マルソー主演の「アントニー・ジマー」のリメイクとのことです。ソフィー・マルソーってまた懐かしいですね。

錚々たる二人の競演ということで期待といくばくかの不安を抱えての鑑賞でしたが、もう何が凄いってアンジェリーナ・ジョリー嬢ですね。これみよがしにアップになるたびに珍しい造形物を見ているような気持ちになります。美人女優の顔というよりもイースター島のモアイ像を見ているような感覚ですね。「うわー、凄いなぁ」と。

なのでセックスシンボル的な演出があるたびに、「モアイで萌えよ」という強迫観念に心身ともすっかり萎縮してしまって映画のストーリーがさっぱり頭に入って来ませんでした。

「彼女が列車でジョニー・デップを選ばなかったらどうするつもりだったんだろう」とか「彼女の立ち位置って結局何だったんだろう」とか「つまりジョニー・デップは何がしたかったんだろう」とか。

観光地ヴェニスを舞台にした「2時間サスペンスドラマ」を見せられたような一作でした。「ヴェニス旅情~美女と教師のビンビン物語」。

ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門にノミネートされた、というのも本作の迷走振りを物語っているのかもしれません。「ミュージカル・コメディ」って・・・。

コメント

  1. OJ より:

    アンジェリーナ・ジョリー嬢、名前は知っていたのですがどんな方だったか・・・、今ネットで画像を見て納得しました。
    これは正にモアイで萌えよですね(笑)完璧に近い美とは強さも兼ね備えてしまうのでしょうか、顔から放たれるパワーが強すぎて「なんかスゲ~」ってなってしまいます。
    「ミュージカル・コメディ」部門にノミネートされたと聞いて何故か少し安心しました(笑)

  2. C&P より:

    そうでしょう、「なんかスゲ~」でしょう?それでも『トゥームレイダー』くらいの頃はもっと見やすかったのですが・・・ってこんなこと言っちゃダメですね。「モアイ」を引き合いに出した時点でアウトだったかもしれませんが。「ミュージカル・コメディ」部門って、歌うところも笑えるところもまるでない映画ですのに・・・笑えるところはこのノミネートだけ、という「モアイ」以上に失礼な話ですよね。