バベル

Cinema

(2006年/アメリカ)

「イレイザー」で味をしめたので、引き続きiPhoneでGYAOアプリにて映画鑑賞。今回は前からちょっと気になっていた「バベル」。ブラッドピッドと菊池凜子さんですね。

ときどき電車から路地を見下ろしながら、「今あそこにいる人は、すぐ横の路地にいるあのお兄さんの存在を知らないのだな」と当たり前のことを考えたりします。ここから見るとその二人は何だか「同時的存在」(車内の私と車外の風景の一部としての彼ら)にも思えて、何ということもなく不思議だな、と。

モロッコとカルフォルニア、メキシコ、そして日本で同時進行的に展開されるプロットを見ながら、そんなことが思い出されました。ある解説サイトでは「結局、それぞれのプロットはハッピーエンドだ」という見方をされていて、正直そこまで割り切れなかったとはいえ、あそこで映画をぶった切ることで何とも言えない余韻が残りました。

「余韻」といえばちょっと弱いですね。伏線回収というような映画的・脚本テクニックなんか不要で、「結局、今後それぞれの人生を生きていく(しかない)のだ」という骨太な、それでいてかすかに温かみもあるメッセージのような・・・。

観終わったすぐ後には分からなかったですが、良い映画でした。

作品とは関係ないですが、この映画視聴中にiPhoneの通信上限容量を超えてしまいました。しまった、そんなのがあったんでした・・・。というわけで後半は大人しく自宅のPCで鑑賞。ユビキタス時代といえど、なかなか上手くいかないものです。

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