バンテージ・ポイント

Cinema

(2008年/アメリカ)

遊説中のアメリカ大統領の狙撃事件を8つの視点から描いて真実を明らかにしていく、という映画。「メメント」ほどじゃないですが、巻き戻して違う視点で事件を繰り返すたびに新事実が明らかになるというのが、「さぁ次は何が出てくるのか」という期待でワクワクさせられます。上手いですね。ちなみにこういう手法はあの黒澤明「羅生門」でも使われているそうです。ちょっと見てみたい気がします。

ちなみにWikiPediaによると「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画85位」だそうです。しかし、85位というのは「へー、そりゃすごいな」と言っていいのかどうなのか、かなり微妙です。「最も輝いた映画85位」の輝き度って一体・・・・・・。

主役のデニス・クエイドさんは、「インディージョーンズ」のハリソン・フォードを彷彿とさせる、役柄に「生真面目さ」がにじみ出るような演技です。

いかにも人のよさそうな黒人さんはフォレスト・ウィテカーさん。「フォーン・ブース」の警官役。他にももっと見たような気がするのですが、調べてみると見たことのあるのはこれくらい。こういうタイプの外人俳優さんがいないので印象が強いんでしょうね。

最初に出てくる敏腕女性テレビプロデューサーは「レッド・ライト」のマーガレット博士。こういうクールでインテリジェンスな年増(失礼!)女性が良く似合います。

手法といい、スピード感のある映像といい、役者の上手さといい、全く飽きることなく見れる良い映画でした。

コメント