ヒューゴの不思議な発明

Cinema

(2011年/アメリカ)

マーティン・スコセッシ監督初の3D映画、ということですね。もちろんiPhoneで観ているので、フル2D映画として鑑賞。

「シャッター・アイランド」でも観られるような重厚な色彩感覚が印象的で、ネットの評価ではやはり3D効果が凄かったそうですが、2Dでも充分にその世界観に没入できます。

有名監督だけあって、冒頭だけに出てくるヒューゴの父親役はあのジュード・ロウ。ヒロインの少女役はあのクロエ・グレース・モレッツ(当時14歳にしてあの落ち着き)と豪華です。

でもストーリーとしては、まず邦題の「不思議な発明」がミスリード。ヒューゴは機械人形の修復はしたけど別に「発明」はしてなかったです。

モレッツ嬢が最初の方に「冒険してみたい!」と言ったり、本好きなおじさんが「ロビンフッド」の本をヒューゴにくれたり、と「さぁ、これからアドベンチャーな展開だ!」と思わせておいて、特にそんな展開はなかったり。最初に孤児院に放り込まれた男の子のことが気になったり、駅の保安官と花屋の店員さんが簡単にくっついちゃう訳とか、最初にヒューゴを引き取ったいじわるそうな叔父さんが実は何か月も前に河でおぼれて死んでたり(←結構大事件だと思うのですが、「まぁ酔いどれだから」程度で済まされていた)・・・すぐ行き止まりの脇道というか、余計なことに気を取られてメインストーリーへの集中力を欠かされるような点が多かった印象です。ミスリード。

なんとなく無理矢理「あぁ、『不思議な発明』って『映画』のことなんだ・・・多分」という気にさせられた感があります。うーむ、スコッセシぃ・・・。

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