プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命

Cinema

(2012年/アメリカ)

TSUTAYAのサスペンスコーナーに「みんなのお薦め」としてあった作品。ほとんど観た作品ばかり並んでいる中でまだ観ていない2本の内の1本。タイトルが覚えられない。ビヨンド・・・なんだっけ?

冒頭、『キックアス』のヒット・ガールよろしくアーミーナイフをチャキチャキと振り回すシーンから部屋を出てサーカスのバイクショーまでワンカット。途中ですれ違うお客(役?)がカメラの方を見てたような気はするもののワンカットの緊張感って良いですね。一緒にするなと言われそうですが、アーチストアルファベット順弾き語りのような感じで「途中で間違ったら最初からやり直し」という。逆に少々間違ってもその時の判断でいっちゃう、というようなライヴ感がまた良いんです。

映画全体としては3部構成になっています。

第1部。前述のハンサムなバイク曲芸師が昔に一夜を共にした女性と再会して彼女に自分の息子(赤ちゃん)がいることが判明。突然父親ごころに火が付いて、曲芸師をやめて勤めた自動車工場で銀行強盗に誘われて、警察に終われて新米警官に射殺されるまで。

第2部。主役のバトンはその新米警官に。ワルを葬ったことで一躍ヒーローに。正義感漲る彼の前に立ちはだかる警察内の腐敗。流されるままに第1部の女性宅にあった銀行強盗のお金を着服したりして悩む。が、それを逆手にとって地方検事を脅して検事補に。

第3部。いきなり映画は「15年後」。今度は曲芸師と検事補の息子たちにバトン。どちらもまっとうに育っておらず「類友」でつるみ出す。お互いの素性も知らずに。しかし曲芸師の息子が気づき、検事補の息子を襲い、検事補を森の中に連れ込んで銃を向けるが・・・。

ということで、副題に「宿命」とはつきながら、相方は第1部の段階で「あの女の人、何で曲芸師に会いに行ったんだろう」という疑問を呈してましたし、結局登場人物の行った「選択」が結果としていろいろな不幸を引き寄せているようにも思えました。

そういう意味では『少年は残酷な弓を射る』と同じく、「一体誰がどこでどの選択を間違ったのだろう?」というようなモヤモヤというか、「それでも仕方なかったのだろう」という諦観のようなものが残りました。

最初のワンカット以降はパッパッと展開が早かったのですが、それでも2時間20分は長かったです。

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