ポルターガイスト

Cinema

(1982年/アメリカ)

ガチなホラー映画はあまり見ないのですが酷暑の折、涼を求めて。

結構怖がりなのでかなり構えてましたが、オープニングのクレジットに「スティーヴン・スピルバーグ」の名前を見つけてホッとする。なんだ「ジェラシック・パーク」のノリで観てればいいのか、と。まあ「ジェラシック・パーク」は未観なわけですが。

「何かが起こる」ことを前提に構えている観客に、20分ほど「何も起こさず」に引っ張ることで前のめりにさせる巧さ、さすが娯楽映画の匠スピルバーグ!

とはいえ、氏は本作では脚本と製作のみ、監督はトビー・フーパー氏(「悪魔のいけにえ」などホラー映画多数)です。WikiPediaによると「E.T.」(1982年)とダブルブッキングだったので監督は他人に任せたとのこと。

結果論みたいで恐縮ですが、長い廊下が奥にグワーと下がっていく、いわゆるヒッチコックの「めまいショット」も何だか間延びした感じで「一度やってみたかったんだよね、こういうの!」感があったり、何故か下着姿の奥さん(由美かおるばりの入浴シーンなど、後半戦はお色気多目なのは中弛み対策?)が悪霊に壁やら天井やらを引きずり回されるシーンは部屋全体を引きで撮るよりもうちょっと見せ方があったのではなかろうか、と。決してお色気目当てではなく、スピルバーグ監督ならもっと違った撮り方だったんだろうな、ということですね。

エンディングも「ちゃんちゃん」みたいな感じで、エンドロールのBGMも穏やかに、あくまで娯楽映画テイスト。よっ!匠っ!!

なまじシリーズ三作目での主人公の女の子ヘザー・オルーク嬢(天使のような可愛さ!)の急死等で、「呪われた映画」の代名詞みたいになっちゃってますが。

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