(1971年/アメリカ)
あまりにも凄そうなのでついつい避けて通ってきた「時計仕掛けのオレンジ」。「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」「シャイニング」「フルメタル・ジャケット」のスタンリー・キューブリック監督(ちなみにどれも未観)。とうとう見てしまいました。そしてやっぱり凄かったです。
ひとつは(ずっと避けてきた理由でもあるのですが)その暴力表現。「性善」と「性悪」や「良心」というようなテーマのために必要な表現なのだと言い聞かせながら目をそらさずに見ました。
ただいつも有名なオーケストラの曲(ベートーベンの第九とか。そしてこの曲は映画の重要なポイントとなる)が流れているので、そういう意味でも無闇に入り込むことなく「これは映画なんだ」と観ることができたと思います。
もうひとつがそのサイケデリックな色彩感覚。これも「映画の世界」として見るためのデフォルメされた演出だと思うのですが、それにしても45年前の感覚とは思えません。
まずオープニングからこのCoolさ。
主人公の部屋。ベートーベンのポスターがありますね。
自宅のトイレですらこれですから。
自宅の一室。
これはリビング。
変にお歳を召したお母さんのコスチュームさえサイケデリックです。あなたはサリーちゃん?
不法侵入されて悪の限りを尽くされる可哀想な小説家の部屋。
主人公が立ち寄ったレコード店(?)。
左の引き出しが格好良いです。
ね、凄いでしょ?これが45年前の映画のワンシーンに見えます?
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