(1950年/日本)
洋画にも少し飽きてきたので、言わずと知れた黒澤明監督作品を。
モノクロームですが、相変わらずそんなことを気にさせない画面の美しさです。
登場人物は少なくて、『七人の侍』の三船敏郎、志村喬が登場。あと二人くらいがメインキャスト。
相変わらず三船氏は野卑な役ですが、志村氏が『七人の侍』とは打って変わり、人間不信に陥ってオロオロしっぱなしでした。顔は同じなのに、こうも役によって印象が変わるものかと。役者さんって凄いなと改めて思いました。
内容は『羅生門』を舞台に、ストーリーは『藪の中』、というもの。映画会社の偉い人からは「なんだこりゃ」と言われつつ、海外から評価が上がったという作品。
確かに派手なチャンバラもないし、ストーリーも難解だし、でも大昔の日本という設定を超えた普遍的なものがあって、それが海外の分かる人には分かった、ということなのでしょう。流石、世界のクロサワです。
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