(2014年/アメリカ)
dTVの「あなたへのお薦め」で薦められるがままに鑑賞。「ん?この顔は・・・」
『ルパン三世 カリオストロの城』のカリオストロ伯爵を彷彿とさせる、底意地の悪さを濾して固めて四角にしたような顔・・・久々に登場のマイケル・ダグラスその人です。金持ちの意地悪オヤジをやらせたら右に出る者は4~5人くらいのものでしょう。『ゲーム』(1997年)の扱われ方がいい気味でした。
見渡す限りの荒野で「人間狩り」の標的となるのが、若手ガイド役ジェレミー・アーヴァイン君。男前ですが、灼熱の砂漠を裸足のパンいちで歩かされたりして大変です。急激な日焼けで肌に浮き出た水ぶくれがリアルでした。
少年向けの小説が原作ということもあってか、「ま、細かいことは気にすんな」という感じのストーリー展開で、「そうは言ってももうちょっと何とかして欲しい」と思いつつも途中から面倒臭くなって「四角顔」と「水ぶくれ顔」の対決をただただ眺めるのみ。
中盤の水ぶくれ君の回想シーンが地味にラストの伏線になっているのですが、それにしても何だか大味です。「細かいことはようせえへんけど、ま、こんな感じでええんやろ?」というような。うーむ、何で「お薦め」されたんだろう。
コメント
「四角顔」と「水ぶくれ顔」の対決。それはそれで鬼気迫るものがあってそそられますねw 何かしら故あってのCPさんへのお勧めなのだと思いますが、荒野での人間狩という設定はどうして中々面白そうな気がします。
カリオストロ伯爵、いい味わいの悪役でしたね。私は未来少年コナンが大好きだったのですが、そこに登場するレプカという奴がカリオストロ伯爵にそっくで、最後まで自信満々で卑劣なところがあっぱれな奴でした。
悪役は何も悩まず悪であれ(by OJ)
「悪役は何も悩まず悪であれ」けだし至言です。是非『パニック・ルーム』の三バカトリオを正座させて説教をお願いします。
やはり悪役がしっかりしている映画というのは面白いのが多いんですよね。三池崇史監督の『十三人の刺客』、元スマップ稲垣吾郎氏が演ずる悪役というのが本当にとんでもないやつで「1秒でも早く誰かこいつを絞め殺してくれ!」と。よく当時のジャニーズ事務所が許可したもんです。
最近主役として映画にもなるようですが、バットマンの悪役「ジョーカー」ですとか。仰る通り「最後まで自信満々で卑劣」たるべし、変に改心なんかしたらイカンのです。嗚呼、悪役談義で半日くらい呑めそうですね。