(2018年/中国)
中国の戦争映画で、日中戦争時の日本による爆撃がベースとなっている作品。製作としてメル・ギブソンが絡んでいるというのもよく分かりませんが、連合軍上官役でブルース・ウィリス御大が出演、というのがまた雲行きを怪しくさせます。
連合軍上官と中国軍のエースパイロットたちの軋轢、日本軍の爆撃に逃げ惑う民衆、爆撃を縫って成り行きでトラックで基地を目指す一行、と複層的に映画は進んでいきます。
戦争映画だし敵国の日本人でもあるのでちゃんと観ようとは思うのですが、何度も同じような空中戦を観せられたり、戦争カメラマンみたいな美人記者がいつも皴一つないスーツを着てたり、急にロマンスが始まったり、ブルース・ウィリス上官のスタンスも何だか首尾一貫してないですし・・・だんだん「一体何を見せられてるんだ」という気になってきます。
クライマックスのエースパイロットの奇跡の生還に至る頃には「それがどうした」、その後の不発弾を巡るドタバタコメディ風展開は完全な蛇足。
挙句の果てに出演女優の巨額脱税疑惑で中国上映中止・・・こりゃメル・ギブソン氏の立つ瀬がないですね。
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