ファイナル・プラン

Cinema

(2020年/アメリカ)

無敵おじさんリーアム・ニーソン御大、今回は伝説の銀行金庫爆破強盗。恋をきっかけに罪を償うべくFBIに連絡するも、金目当ての悪徳FBI捜査官から命を狙われる羽目に。さぁどうする無敵おじさん!というストーリー。

ネットの解説コメントで「悪徳FBIといい、善人面した強盗リーアムといい、虫けら同然の連中しか出てこないクソ映画。まるで観る価値なし」といったのがありました。

時々こういうコメントを見かけますが、それはあくまでこの映画の「前提条件」なわけで、いわゆる「背景・書き割り」ですからそれに真剣に腹を立てるのが筋違いなんですね。「書き割りの色が気に喰わない。観る価値なし」って、電信柱と喧嘩する酔っ払いじゃないんですから。

観るべきポイントはそれを前提条件として、我らが無敵おじさんがどういう立ち居振る舞いをするのか、でしょう。

そういう意味では(確かに映画的には色々タガが外れているにせよ)実にリーアム・ニーソン御大らしさが貫かれていて、それだけで観る価値あり、でした。

ただWikiPediaによると「批評家の評価は芳しいものではない」らしく、「第一級才能浪費罪で有罪判決が下るべき作品である。本作はリーアム・ニーソンをアクション映画の世界に連れ戻したが、ストーリーの大部分が未完成同然の状態になっている。」ということで、批評家支持率は39%。

ところが観客による支持率は87%なんですね。ひょっとして映画評論家って「電信柱vs」の酔っ払い???まぁ、書き割りの色に文句をつけるのが評論家の仕事だ、と言われればそうなのかもしれませんが。

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