アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

Cinema

(2017年/アメリカ)

レオタードを着て壁際の椅子に座った女性がグワっと足を広げてこちらを見据えるジャケットに「史上最大のスキャンダル」のサブタイトル・・・一体どんな映画なのか気になりながらもスルーしていた作品。

実際にあったフィギュアスケートの暴行事件を当時の関係者がそれぞれインタビューに答えるというドキュメント風になっています。が、それぞれの言い分は矛盾しているわ、それぞれの人物がかなりエキセントリックでいかにも胡散臭く、当時も曖昧だった事件の真相を・・・というよりはそもそも「『真実』なんてものは藪の中」というスタンスです。

主役のトーニャ役、マーゴット・ロビー嬢は本作の製作にも名を連ねていて、かなりの力の入れよう。その鬼母役アリソン・ジャネイさんはその堂に入った演技で第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞されています。DV夫役のセバスチャン・スタン氏はひょっとして『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ役の人かと思いましたが、違ってました。

『ボヘミアン・ラプソディ』のメンバーたちのそっくり度も凄かったですが、本作もかなりのものです。エンドロールで本人たちのインタビュー映像が流れるのですが、本編と区別が付かな過ぎて、「こんなところでまた本編をそれっぽく流さなくてもいいのに」と思ったほどです。

YouTubeに本物と映画の比較動画があるんですがそのシンクロ度たるや。

あの太っちょまでそっくりで、しかも実際にインタビューで「俺は諜報工作員だ」みたいなことを真顔で言ってたり、もう何が現実だか、虚構だか・・・。

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