ジャンパー

Cinema

(2008年/アメリカ)

ドリフのコント「もしも〇〇な不動産屋があったら」的な、「もしもテレポーテーションが出来たら」という作品。

5歳で母親が家を出ていき、荒くれ親父と二人暮らしで少年は学校でもいじめられ、女の子にプレゼントしたスノーボールを追って川に転落・・・をきっかけに覚醒しててれぽーテション(=ジャンプ)出来る身に。青年になって銀行の大金庫内へのジャンプでキャッシュデリバリー!悠々自適なご身分。件の女の子を誘って海外旅行へ。そこにジャンパー抹殺を目論む黒組織が・・・というストーリー。

「ザ・男前」という感じのジャンパー君とどこかで見たことがあるようなヒロインもそつなく画面映えしますが、なんといっても黒組織のチームリーダーがサミュエル・L・ジャクソン御大!しかも白髪!!どこまでもしつこい粘質系悪役をやらせたらローレンス・フィッシュバーン氏と双璧ですね。

世界各国ジャンプしまくるわけですが「中国」と言いながらジャンプした先は我らが日本TOKIOというお愛嬌もあったり、後半怒涛の(カーならぬ)ジャンプチェイスでは画面が揺れすぎて何が起こっているのか分からなかったり、ということもありますが、さすが『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs. スミス』を撮ったダグ・リーマン監督、原作の同名SF小説をそつなく映画にまとめるお手並みはお見事でした。

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