(2014年/アメリカ)
「クミコ」?洋画?・・・と思いながら鑑賞。
前半は東京ターンで、かなりシンドイOLクミコのかなりシンドイ日常が描かれる。日本人の当方が見ても全く違和感がなく(恐らく字幕前提だからかセリフの声が小さいけど)、あらためて「これ洋画?」と。
そんなクミコの唯一の生きがいはあの映画『ファーゴ』の「実話」である雪に埋められた大金のトランクを掘り出すことで、夜な夜な綿密な計画を練る。
そして後半はいよいよ計画実行、アメリカのミネソタ州ミネアポリスへ。ここに至ってもクミコのシンドイ行動は続き、雪深い森の中へと・・・。
アメリカの都市伝説「コニシ・タカコ事件」を元にしたデヴィッド・ゼルナー監督によるインディペンデント(自主・独立系)映画。トレジャーハンター・クミコを演ずるは菊地凛子嬢。『バベル』(2006年)や最近では『658km、陽子の旅』で上海国際映画祭最優秀女優賞をとってニュースになってましたね。
亀の歩みでの猪突猛進ともいうべき盲目的前進力で日本からアメリカを歩み抜けたクミコさんを終始不愛想に、でも時々ハッとするような瞳の輝きで演じた凛子さんの存在感が印象に残る映画でした。
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