ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

Cinema

(2019年/アメリカ)

クエンティン・タランティーノ監督の本作が9本目。なんやかんやで「キル・ビル」の続編以外は全部観てますね。

この前観た「ハードキル」の前人未到ともいうべきグダグダさが記憶に新しいので、殊更タランティーノ監督の息もつかせぬドライブ感が際立ちます。

脚本やカメラアングルやカット割りのタイミング(ここかな、という一瞬手前で切れる)や画面から溢れんばかりの音楽・・・同じ映画で斯くも違うものかと。

そしてダブル主演のレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット両氏がそれぞれの持ち味を発揮していて、もう何も言うことがありません。ヒッピー女子軍の中にシレっとダコタ・ファニング嬢が居たりしてもうサービス満点です。

あのシャロン・テート嬢惨殺事件がベースな作品なだけにストーリーが進むにつれて「その日」が近づく緊張感たるや。そしてとうとうやってきた刃物を手にしたヒッピーたち・・・それから繰り広げられる怒涛のバイオレンス描写はこれまたタランティーノ監督の真骨頂!

「10本でやめる」と公言するタランティーノ監督にして「これでやめるかも」と言わしめた最高傑作と名高い本作ですが、仰る通り!

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