(1990年/アメリカ)
のっけからこう言うのも何ですが、ポスターの宣伝文句がもう。
「『ダイ・ハード』のJマクティアナン監督最新作!!」
「アカデミー賞受賞のジョーン・コネリー」
「第2のトム・クルーズと今全米人気急上昇!アレック・ボールドウィン」
「巨額の製作費で描く世界的超ベストセラー映画化」
映画を全く観ないで作ったポスターだと思われます。
何はともあれ、ずっと気になっていた作品でやっと鑑賞したわけですが、奇しくも前回の『JSA』同様、二国間の境界で巻き起こる人間模様、という作品。
冷静終結直後の公開で、原作は時のアメリカ大統領が絶賛してベストセラーとなったとのことなのですが、「ソ連の最新鋭潜水艦での亡命劇」と言われてもピンときません。
とはいえ、さすがは初代007のショーンコネリー氏、腹に一物持ちつつ、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長的存在感を放ちます。第2のトム・クルーズ(・・・)、アレック氏はコミカルさと二枚目さの振れ幅が微妙でイマイチ魅力を発揮しきれていない印象。
どうなんでしょうね。見る人が見れば、ちゃんとカタルシスが得られる映画なのでしょうかね。うーむ。
というわけで、冒頭のポスターは宣伝スタッフもちゃんと映画を観たうえでのこの出来だったのかもしれません。一体日本人に何をアピールすればいいのかポイントが掴めなかったのでしょう。いやいや、心中察するに余りあります。
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