サラブレッド

Cinema

(2017年/アメリカ)

個性的なお顔立ちで『ウィッチ』、M・ナイト・シャマラン監督作『スプリット』、最近の話題作『ザ・メニュー』など、一筋縄ではいかない作品に出演されているアニャ・テイラー=ジョイ嬢と、初見のオリヴィア・クック嬢主演。

誤解を恐れずに言うと、若い女性特有な「一体何を考えているのか想像もつかない」感じが画面の二人を見ているだけでヒリヒリと伝わってきて、すでにサスペンスとして成り立っています。

加えて映像やカメラワークや構図が洗練されていて、まさに「クール」。極め付けはリビングのソファで古い映画を観ながら睡眠薬で眠らされた(?)オリヴィア嬢を残したまま、2階へ上がり戻ってくるアニャ嬢を固定アングル撮った長廻しシーン。変化のない画面をじっと見つめながら、こちらはもう想像力を(悪い方に)膨らませるしかありません。

正直なところ、タイトルの「サラブレッド」に象徴される作品のテーマはよく掴めなかったですが、久しぶりにピリッとした良い映画を観たなぁと。

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