エフィー・グレイ

Cinema

(2014年/イギリス)

赤髪の女性のアップのジャケ写、タイトルから「赤髪がグレイになるまでのエフィーさんの半生かな」くらいの感じで鑑賞。

半分は正解で、「エフィー・グレイ」という名の、歴史上初めて夫と離婚をしたヴィクトリア時代(!)の女性のお話です。

なんだか安達祐実さんみたいなエフィー役はなんとダコタ・ファニング嬢!「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」の女の子がこんなに大きくなって!!おじさんは本当に嬉しいよ。

そんなエフィーをとことん無碍にあしらう駄目夫はグレッグ・ワイズ氏。この人は知らないですが、その実の奥さんが本作でエフィーの相談役として出演しているエマ・トンプソン女史。出演どころか、この人は脚本まで書いてます。大変な力の入り様ですが、前述のとおり「歴史上初めて夫と離婚した女性」の映画に実の旦那を旦那役で出演させるというのも凄味があります。「あんた!こういうのが駄目夫なんだからね。ね、分かったわね?」みたいな感じだったのでしょうか。

映画の途中で「オフィーリア」という有名な絵画の画像が挿入されるので、何か関係があるのかと思って調べてみましたが、直接関係はなさそうでした。「私のメンタル、こんな感じ!」というメタファーなのでしょうか。ある意味、映画がそもそもメタファーなので、その中でまた分かりやすいメタファーを出されると、ちょっと鼻白んでしまいます。料理番組の調理途中で「はい、こちらが出来上がりとなります」と完成品を台の下から出されるような。

それにしても、妻からの三行半なんて日常茶飯事な現代社会を見たら、エフィー・グレイ嬢は一体何を思うのでしょうね。

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