ジャッキー・コーガン

Cinema

(2012年/アメリカ)

主演ブラッド・ピット氏というのが微妙ですね。この人が主演の映画ってあんまり良いと思った経験がないのです。「12モンキーズ」「デビル」「ファイト・クラブ」「スナッチ」「オーシャンズ11」「バベル」「イングロリアス・バスターズ」「悪の法則」・・・結構観てますが、うーん。存在感が強すぎるのかもしれないですね。

「その男は優しく、殺す」というのがキャッチフレーズなのですが、実際にはお金のために容赦なくバンバン殺すし、もうただそれだけの話です。

やってもないのに罪をかぶせられて、それも分かったうえで殺されちゃう可哀想なマーキー役は、あの「ハンニバル」で「クラリスをいびったために大変な目にあう上司を演じた」(Wikipedia)レイ・リオッタ氏。「大変な目にあう」という表現が実に良いですね。とてもそんなもんじゃない。

終始、大統領選のニュースが挿入されて、「選挙選で語られる美しきアメリカ」と「殺し屋というリアルでアンダーグラウンドなアメリカ」という対比なのでしょうけれど、別にアメリカでなくても、あるいは国家でなくてもそんなのはままある話で今更対比させて云々というほどのことでもない。

というわけでコーガン氏の「さぁ、さっさと金を払え」というセリフで終了!という何とも微妙な映画でした。もともとは2時間半あったものを97分にしたみたいなのでもっと違う感じだったのかもしれませんが。いや、恐らくこれがこのままただ長かっただけかも、ですね。

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