今「Yahoo動画」の10周年特集でUNICORNのLiveが放映されています。先ほど2回目を見終わりましたが、やっぱり素晴らしいです。
小学校6年生から中学校2年生までバンドとしてはオフコースしか知らなくて、そのコピーバンドをやりながら「音楽とはかようにストイックなものなのだ」と頭から思っていました。私をバンドに誘った松本くんから「あれも聴け、これも聴け」と聴かされたビートルズやその他80年代の洋楽も「音楽をするためにはかような勉強もせねばならぬのだ」という感じで無理矢理聴いてたわけです。まさに英語の授業を受けてるようなノリでした。
中学校3年生からのREBECCA(これも特集でLive見ましたが、やっぱりNokkoは凄かった)のコピーもその延長線上でやっていたわけですが、ミュージックトマトかなんかで見たUNICORNの『大迷惑』で「なんじゃこりゃ?」と。こっちの方が全然面白いじゃないか、と。
かようにして私にとっての音楽が「授業」から、いわば「放課後」にスイッチングされたわけです。UNICORNがいなければ、私の音楽との関わり方というのは全く違っていただろうなと思います。というよりもとっくに音楽なんかやってなかったかもしれない。
今でもひとりで音楽をやりながら、実はあれがやりたいんですね。アイデアがバンバン出て来て器用にそれを具体化して自分たちでまずは楽しむという、バンドでそれが出来れば最高なんでしょうし、前のバンドもそれを目指していたんですが、メンバーは居ても実際にはひとりでやっていたようなものなので、そういう意味ではひとりバンドの今と変わってないと。
ひとりで色んなアイデアを出していくというのは大変で、いつ枯渇してしまうのかという切迫感も常にありますが、バンドでそれを皆さんに説明したり説得したり無理矢理やってもらうというのもかなり負担で、それなら機械や自分でやってしまった方が手っ取り早い、と。
そういう意味で、あらためてUNICORNを見ていると素直に「羨ましいな」と思うんですね。あんなバンドはちょっとないです。
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