ミッドウェイ

Cinema

(2019年/アメリカ)

基本的に戦争ものは避けてきたのですが、最近本当に観るのがないんですよね。

日本軍チームの俳優さんは國村隼さん、豊川悦司さん、そして浅野忠信さん。浅野さんは『バトルシップ 』『沈黙 -サイレンス- 』など海外作品で引っ張りだこですね。御三方とも渋い演技で魅せてくれます。

というわけで、アメリカ映画でありながら、別に日本を犬畜生扱いするでもなく(もちろんセリフではボロクソですが、それもお互い様)、戦争を斜めに視るでもなく。

こんなご時世なので大きな声では言いにくいですが、観ていて「戦闘シーン、格好良いな」とか「筋の通った軍人の佇まいって魅力的だな」と思ってしまいます。「いやいや、戦争は駄目なんだ」「軍人になんてなりたいはずがない」と思いつつ惹かれるこの作品、監督のローランド・エメリッヒさんは『インデペンデンス・デイ』を撮った人。なるほど。でも『紀元前1万年』の監督でもあります。うーむ。

人によっては「戦争賛歌だ、けしからん」と言われかねない作品ですが、でも作品は作品ですから、そこに「あるべき姿」や「正解」を求めるのが筋違いなんでしょうね。違和感を覚えるならその違和感を大事にすればいいだけのことで。

そう意味では、細かいことに躊躇せず、戦争を真正面からエンターテイメントとして描いた本作。「炎上」とか周りの目を気にした結果、どっちつかずのこじんまりまとまった作品よりよっぽど安心して観ることができました。

コメント