(2020年/アメリカ)
ブルース・ウィリス広告パンダシリーズです。とはいえ、2022年3月に失語症で俳優引退というニュースを知る今では、その兆しが見えたりして揶揄するのも憚られるところですが、それにしても本作自体のタガの外れ方は尋常ではありません。
世界をどうにでもできちゃう凄いシステムと共に悪い奴の手に渡ったウィリス社長の娘。これを奪い返す元軍人セキュリティチームの手に汗握る攻防・・・と言いたいところなのですが、銃を突き付けられた娘の肘鉄(!)を喰らって逃げられる悪漢、廃工場で簡単にやられまくるショッカー軍団的戦闘部隊・・・いやもう挙げだしたらキリがないくらい手に汗握る要素が皆無なのです。
セリフ回しやカットのタイミングも素人目からしても唖然とするくらいに無駄が多くて、むしろ新鮮です。映画のプロたちが結集してこれを作り上げたというのが奇跡ですね。
ラストのセリフもほとんど「あーあ、打ち上げいこか」的ノリで最早文化祭。徹底的にタガが外れた映画が観たい!と言う方にはお薦めの一本です。
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