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クレンズ・フレンズ

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(2016年/アメリカ) いわゆる「ジャケ買い」で鑑賞。始まってほどなく「これは、ひょっとして?」と思う。久々のB級なのでは、と。観終わってエンドロールを眺めながら深い溜息をつく。よくもこれだけの人たちが関わっていながら何故誰も止めなかったのか、と。それくらいの超ドB級でした。 というわけで、B級映画の証でもある「WikiPedia無掲載」作品となります。それでもなんとかネットで調べた情報によると...

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

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(2019年/フランス・ベルギー) 『ダ・ヴィンチ・コード』の続編なのかと思って観たのですが違いました。 『ダ・ヴィンチ・コード』の原作者の人気シリーズ4作目を翻訳するのに、各国の翻訳者を地下室に閉じ込めて翻訳させた・・・という事実をネタにして作られたサスペンス映画です。 9人の翻訳者のヒロインはオルガ・キュリレンコ嬢。『007 慰めの報酬』のボンドガール、『オブリビオン』ではトム・クルーズと共演...

アメリカン・ギャングスター

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(2007年/アメリカ) デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ両氏の主演作品。 デンゼル・ワシントン氏は最近の作品でも変わらない印象ですが、ラッセル・クロウ氏の格好良いこと!いつも「ハリウッドのせんだみつお」とご紹介して申し訳ございませんでした。 ギャングと刑事と立場は真逆ながら、どちらもぎこちない「正義感」を貫く姿を描きます。 監督はリドリー・スコット御大。『エイリアン』『ブレードランナー』『...

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

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(2017年/アメリカ) 珍しくドキュメンタリー映画です。ひたすらにニューヨーク公共図書館(といっても分館がいくつもありますが)をメインに、ナレーションもテロップも出ない205分間。あとからネットで調べて「エルヴィス・コステロが喋ってたのか」と。それすら紹介されないんですから徹底した傍観ドキュメンタリーです。 ところがこれが見飽きないんですね。冒頭のオープンスペースでの講演会(?)の映像から惹き込...

ミッドサマー

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(2019年/アメリカ・スウェーデン) これはずっと気になっていた作品。大体の展開は分かっていたのですが、さてどれくらいの狂度となっているのでしょうか。 大学生グループが旅先でとんでもない目に遭う、という王道の展開。楽園のような風景をバックにひとり、またひとりと画面から姿を消していく。 途中で見せられる壁画のヤバさに、一時はどうなることかと思いましたが、そこまでグロい展開もなく(何度か正視できない...

理由なき反抗

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(1955年/アメリカ) 『エデンの東』に続いてジェームス・ディーン主演作品。同じ年に公開されただけあって、どっちがどっちか分からなくなるくらい似たタイプの役柄です。どこか愛情に飢えて、それがねじれて人や自分を傷つけてしまう・・・。そんな理由なき反抗青年が父親に向かって「パパ!」はやめて欲しいです。一気に「パパ活」風になっちゃいます(ならないか)。 『ラ・ラ・ランド』に出てきたグリフィス天文台に「...

アンナ・カレーニナ

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(2012年/イギリス・アメリカ) 言わずと知れたトルストイの小説の映画化。原作を読んだことはあるはずですが全く覚えていません。ロシア文学って何となく薄暗くて、食べ物が貧相で、名前が「〇〇ーシャ」が多くて・・・と読み進めるのが大変な印象です。 何度も映画化されていますが、2012年版でアンナ役のキーラ・ナイトレイ嬢(『ラブ・アクチュアリー』『危険なメソッド』)の演技もエキセントリックかつ陰鬱です。...

エデンの東

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(1955年/アメリカ) マリリン・モンローと双璧を為すアメリカンシネマの伝説的アイコン、ジェームス・ディーン主演作。もうずっと昔から「一体どんな映画なんだろう」と気になっていて、やっと鑑賞できました。 ジェームス・ディーンという人をちゃんと見るのも今回が初めてです。もっと雄々しい感じなのかと勝手に想像していたのですが、「変に甘やかされて育ったお坊ちゃん」風に見えて意外でした。実際の生い立ちはかな...

ガープの世界

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(1982年/アメリカ) ジョン・アーヴィング原作の映画。『ホテル・ニューハンプシャー』(1984年)も良かったですが、これもまさに「アーヴィングの世界」。 ガープ役のロビン・ウィリアムズ氏はこの頃から独特の飄々とした佇まいと微笑みが冴え渡り、真正面からタガが外れているガープの母親役グレン・クローズ女史は有無を言わさぬ存在感で最後まで映画を引っ張り、ガープの妻役アマンダ・プラマー嬢はタランティーノ...

タクシー運転手 約束は海を越えて

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(2017年/韓国) 最近は韓国映画を観る機会が増えましたが、このところはソン・ガンホさん繋がりで本作鑑賞。 デモ隊に対する軍隊の武力制圧という1980年の光州事件を元にした作品ですが、冒頭「この物語は事実を基に再構成されています」とあるように「韓国のタクシードライバーが光州事件を取材しに来た海外記者を乗せて北京と現場を往復した」ことくらいが「事実」で、あとは「映画的に再構築」されたと思われます。...