バーニング・オーシャン

Cinema

(2016年/アメリカ)

2010年に実際に起こったメキシコ湾原油掘削施設での爆発事故を描いた作品。

とはいえ、オープニングは主演のマーク・ウォールバーグ氏(「ディパーテッド」、「ハプニング」、「テッド」シリーズ(未観))と妻役のケイト・ハドソン嬢(「スケルトン・キー」)のベッドシーンから。・・・このくだり、要りますか?

気を取り直して、掘削施設ディープウォーター・ホライズンに舞台が移ると俄然スリリングな展開となります。現場の作業員と施設の管理会社との「作業進捗度」と「安全性」を巡る軋轢の最中、海中の施設の様子やパイプ内(!)の映像が挿入されて「大事故」へのカウントダウンが刻一刻と進みます。

そして「カウント・ゼロ」からの描写も凄まじくて、よくこんなのが撮れたな、と。もちろんCGなのでしょうけれど、それにしても凄い迫力でした。ちなみに2017年視覚効果協会賞「長編実写映画・補助視覚効果賞」を受賞しています。かえすがえすもオープニングのプチ「バーニング」が悔やまれます(しつこい)。

前述の二人もそうですが、地味にキャストも豪華です。タランティーノ監督作品や「遊星からの物体X」でお馴染みのカート・ラッセル氏(どこに出てた?)、「マルコヴィッチの穴」「ジョナ・ヘックス」のジョン・マルコヴィッチ氏はいかにも頭の固そうな管理会社の幹部役。一目で胃がむかつきそうな憎まれ役に徹しています。

それにしてもあの大事故で126名の作業員の内、死者が11名というのは奇跡的ですが、「作業員はこんなに勇敢でした。反面、管理会社は徹頭徹尾悪者でした」という分かり易過ぎる二元論的押し付けがこれまた取って付けた感じで、「要るか、それも」と。

これだけの豪華キャストを揃えながら、評価が「長編実写映画・補助視覚効果賞」というのはそういうことなのでしょう。

コメント

  1. OJ より:

    事務方対現場のパニック映画となれば、あくまでも事務方は悪じゃなきゃ盛り上がらないですねw いざと言う時に臆面もなく逃げる事務方といのは、今国家でやっている桜騒動を見ても違和感がありません。逆パターンも新機軸で面白そうですがジャンルはコメディになりそうです。
    それにしても洋画に有りがちな脈絡の無いベッドシーンの理由を社会人類学的に解明出来たら、イグノーベル賞あたり受賞可能ではないでしょうか?

  2. C&P より:

    桜騒動の事務方のとぼけっぷりも堂に入ってますよね。「参加者リスト?ああ、ついさっきシュレッダーしちゃったなぁ。昨日言ってくれてたらなぁ」・・・もはやメルヘンの世界です。
    脈略のないベッドシーンでは小松左京氏の「さよならジュピター」も相当なものだと聞いたことがあります。無重力というシチュエーションらしくもはやベッドシーンですらない・・・まさにサプリメント状態、いろいろ人智及ばざることの多い世の中です。