エンド・オブ・ステイツ

Cinema

(2019年/アメリカ)

「荒唐無稽」続きです。

アメリカ合衆国大統領にはモーガン・フリーマン御大。ご無沙汰いたしております。相変わらずの滋味深い微笑みに癒されます。

『ジョン・ウィック』キヌア・リーブス氏とタメを張るシークレットサービスにはジェラルド・バトラー氏。知らないなぁ。系列としてはラッセル・クロウ系です。そんな系列があるのか分かりませんが。

そこかしこで評価の高い、冒頭のドローン襲撃シーンにはド肝を抜かれました。そしてまさかの主役マイク・バニング逮捕からのビハインドスタート。なるほど面白い!

とはいえ、そこからは登場人物がどれも中途半端で(敏腕女性FBI捜査官があんなあっさりと!)のんびりと鑑賞。中盤のマイクと森に隠れ住む父とのちょっと派手目なキャンプ・ファイヤーには心温まりました。

批評サイトでは「粗末な設定・アイデアから生み出された凡庸な作品」と書かれたりしてますが、それは「荒唐無稽」に対して余りにも理解の無い、真っ当にして凡庸な批評と言えましょう。映画にそれを望めなければ、我々は一体どこにそれを望めばいいのでしょう?

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