ウルフ・オブ・ウォールストリート

Cinema

(2013年/アメリカ)

マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオコンビ第5作目。今回も実に濃厚、胃もたれ必至のスコセッシ&ディカプリオワールド全開です。

「貯金ゼロから年収49億円 ヤバすぎる人生へ、ようこそ。」ということで、ハチャメチャな成り上がりぶりがハチャメチャに描かれます。成り上がり=酒・女・ドラッグ・クルーザーというあまりにもステレオタイプな構図を何の躊躇もなく真正面から撮る監督と演ずる役者の凄みたるや。

それにしても相変わらず上手いディカプリオ氏のアジテーション、『J・エドガー』のときも大迫力でしたが、本作はまさにその真骨頂。静かに「ここに黒い電話がある」から始まって、「かけて、かけて、かけまくれ~~~~!!!!FU〇K!!!!!」に至るまで、社員とともにまさに魅入らされます。

ちなみに本作は最も多くFU〇Kという言葉が使われた映画でその数569回、1分当たり3.16回ということです。よく数えましたね、そんなもの。個人的にはタランティーノ監督『パルプ・フィクション』が一番多いのかと思ってましたが265回、1.72回/分で遥かに及ばずでした。FU〇K!

バブル時の日本の証券業界も凄かったんでしょうけれど、このスケールで見せられると小さな島国と大陸の差を感じますね。日本だと織田裕二さんあたりが演ずるのでしょうか。うーむ。

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