エンジェルの狂気

Cinema
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(2013年/アメリカ)いつもチョイ役で、しかしながらなんとも言えない存在感を醸し出す童顔俳優フォレスト・ウィテカー氏(「フォーン・ブース」「バンテージ・ポイント」「キリング・ショット」)。本作では堂々主役ということで鑑賞。そうそう、いつものようにおどおどした挙動が持ち味のウィテカーさん。本作も堂々たるおどおど振り!でも多分「大人しい人がキレると何をするか分からない」ということになるはず・・・とい...

教授のおかしな妄想殺人

Cinema
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(2015年/アメリカ)これもウディ・アレン監督・脚本作品。原題Irrational Manは「理不尽な男」とか「ばかげた男」という意味ですが、これがなんでこんな薄っぺらい邦題になるのか不思議です。まぁコメディという意味の「おかしい」とばかげたという意味の「おかしい」をかけているのでしょうけれど。哲学科の教授役ホアキン・フェニックス氏(公開当時41歳)のお腹の出具合が気になって仕方ありませんでした...

ブルージャスミン

Cinema
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(2013年/アメリカ)ウディ・アレン監督・脚本作品。監督にはいろんなタイプの作品がありますが、どれも(監督らしく)飄々としてベタツキ感がなく、BGMとしても良く使われている60年代チックなジャズが似合う雰囲気が好きです。なので、のっけからケイト・ブランシェット嬢演ずるベタツキ感満載の高慢チキレディが出てきてもサラッと観れちゃいます。もうそれこそ大変な数の主演女優賞を受賞したり、ノミネートされたケ...

ヘイトフル・エイト

Cinema
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(2015年/アメリカ)クエンティン・タランティーノ監督作品。映像といい音楽といいタランティーノ節全開です。前半は静かに進みますが、後半はやはり血しぶきが画面に貼り付いて取れないような展開もまたTheタランティーノ節。常連のサミュエル・L・ジャクソン氏、今回もやはり安定の怪演ぶり。いつでも次の瞬間何をし出すか分からない雰囲気が堪りません。存在感が不穏過ぎてもう安心して観ていられますね。カート・ラッ...

隣人は静かに笑う

Cinema
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(1999年/アメリカ)時々タイトルは見かけて、何となく気になっていた映画。主人公のジェフ・ブリッジス氏は「ビッグ・リボウスキ」でも主演として厚みのある演技を見せていました。コメディなのにちっとも面白くなさそうなのが良かったですね。今回も冒頭から隣人夫婦の息子を助けたりして「熱い男」を熱く演じてました。問題の隣人夫婦、夫は「ショーシャンクの空に」「ジェイコブス・ラダー」のティム・ロビンス氏。真面目...

街ブラの人

Song
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曲紹介久々の「人シリーズ」。最近、街ブラする機会が増えました。秋は何だかイベントも多くて、今日も駅前の音楽祭を見てきたところです。久々に動画も作ってみました。歌詞▼街ブラの人(詞・曲:C&P)大した用はないのに今日もまたブラブラ大した用がありげな顔をしてブラブラなんもありゃせんなどうにかなりそうで無さそなムード漂うランチはそろそろコンビニばっか流行り廃りも何処かの空模様降るもやむも吾蚊帳の外大きな...

窓の魚

Book
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西 加奈子(2008年/新潮文庫)二組のカップルが山奥の川沿いにある温泉旅館にバスでやってくるところから小説は始まります。というと実にのんびりとした内容なのかと思いきや、いや、実際、第一章の「ナツ」を読み終えたときには「繊細な感じだなぁ」というくらいの印象だったのですが、その次に「ナツ」たちとたまたま温泉に一緒に入っていた老夫婦の奥さんの目線でのモノローグが入ると、同じシーンなのに「え?」という微...

しろいろの街の、その骨の体温の

Book
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村田 沙耶香(2012年/朝日新聞出版)これも西加奈子さんお薦め本。そもそも村田沙耶香さんは日本経済新聞夕刊のコラムを週1回半年担当されていて、それが好きだったんですね。『「走らせている人」たち』という文章なんかEverNoteに残したりしてます。「皆、車や電車で窓の外に人間を走らせているじゃん? 赤信号とか駅で停まったとき、その人間、どうさせている?」という内容。その場にいたメンバーでは「走らせ...

きれぎれ

Book
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町田 康(2000年/文藝春秋)西加奈子さんのインタビューの中でお名前が出ていて、近所の図書館でたまたまみかけたので。なんと芥川賞受賞作です。これは期待大。出だしから「無数の大黒天吉祥天女が舞い踊っている。」もう言葉によるリオのカーニバル状態です。しかも陰鬱さを底辺にそれが最後までずっと続きます。映画でも途中でストーリーを追うの諦めたときに、ちょっと気持ちが解放される感覚がありますが、のっけからそ...

サイレンス

Cinema
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(2016年/アメリカ)何故だか森の中の大きな家に一人で住んでいる聴覚と発声に障害を抱えている女流作家。ある晩、マスクをかぶった殺人狂の男が彼女に襲い掛かる・・・。というそれだけのストーリーで、何故彼女がこんなところに住んでいるのか、何故こんなところまで殺人狂がやってきて彼女を追い詰めないといけないのか(追い詰められないといけないのか)がこちらには分からないのでモヤモヤモヤモヤします。誰にどう感情...