世界にひとつのプレイブック

Cinema

(2012年/アメリカ)

レオタード姿のグラマー女性と汗だくTシャツ男性のジャケットはずっと前から知っていたのですが、タイトルからしても『フラッシュダンス』的な感動ダンサー映画なのではと敬遠しておりました。さて、どんな映画なのでしょう。

汗だくTシャツ男性はブラッドリー・クーパー氏。『イエスマン “YES”は人生のパスワード』、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』、『アメリカン・ハッスル』、挙句の果ては『アメリカン・スナイパー』の主役としてアカデミー賞主演男優賞ノミネート!全然分かりませんでした。

レオタードグラマーのツンデレぶりはどこかで見た覚えがあると思いきや、『ハンガー・ゲーム』、『パッセンジャー』のジェニファー・ローレンス嬢!いやぁこちらの方は忘れようにも忘れられません。

そんなお二人、どちらも精神を病んでおられます。そしてどちらも結構しんどいキャラです。ブラッドリー氏は深夜に「俺の結婚式のビデオはどこだああああ!!」と叫びまくってご近所に警官を呼ばれたり。

そのお父さんもまともなようでいて、アメフト狂&賭け事好き&迷信好きで普通じゃありません。演ずるのはロバート・デ・ニーロ御大!いやぁ存在感が別格ですね。

そんなしんどい二人がダンス大会に出るということで、酔狂なデ・ニーロ父さんはこれも掛けの対象にしちゃいます。

そしてクライマックスのダンス大会に至るわけですが、先般の『ラブ&ドラッグ』然り、病気がらみというシリアスさとなんやかんやでちゃんとダンス出来ちゃうというイージーさの落差に今回もついていけませんでした。

審査員の最後の人がいつも辛い点数をつける、という鉄板ネタもイマイチ効果的でなかったりして。

いっそシンプルにレオタードジェニファーの肢体とツンデレぶりを鑑賞する映画、ということで。

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