西加奈子(2015年/KADOKAWA)
西加奈子さんのエッセイです。例に拠って西さん節炸裂ですが、本作は第一部がいつものフリーなエッセイ、第二部が「音楽のこと」、第三部が「本のこと」という構成になっています。
特に「音楽のこと」は自分のテリトリーということもあって楽しみだったのですが、見事に総スカンを喰らいました。全く知らないアーチストばかり。
いきなり『ニュー・ジャック・シティ』という映画のサントラ。映画の方も知らない。ディオンヌ・ブロムフィールドさん・・・知らない。邦楽でいくと在日ファンクにオーサカ=モノレール、知らない。田我流、登川誠仁・・・ああ、全く知らない!
少しは「西さん、それ良いっすよね、分かります!」という共感に浸りたかったのですが、あらためて「知ったげな顔をしてるがまだまだ知らんことだらけ」ということを思い知らされた次第です。
それはそれで有意義な読書体験な訳ですが。
コメント
音楽は好き嫌いに理由がないので、本や映画とはちょっと違って、好みが合うとシンプルに嬉しいものですよね。なので、挙げられたミュージシャンを誰も知らないというのは、バッターボックスで構えてたけどボールが来なかった感じですね(笑)
「バッターボックス」の譬えが秀逸過ぎます!もう打つ気満々でしたからね。「ちょっとくらいの変化球なら、まぁ大丈夫っすよ!」くらいのノリで。いやぁ、我ながら恥ずかしいです・・・。