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タクシー運転手 約束は海を越えて

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(2017年/韓国)最近は韓国映画を観る機会が増えましたが、このところはソン・ガンホさん繋がりで本作鑑賞。デモ隊に対する軍隊の武力制圧という1980年の光州事件を元にした作品ですが、冒頭「この物語は事実を基に再構成されています」とあるように「韓国のタクシードライバーが光州事件を取材しに来た海外記者を乗せて北京と現場を往復した」ことくらいが「事実」で、あとは「映画的に再構築」されたと思われます。父子...

卒業

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(1967年/アメリカ)言わずとしれた有名な作品ですが、ラストの教会のシーンをパロディで知っているくらいで、ほとんど予備知識なく鑑賞。主演のダスティン・ホフマン氏のほとんどデビュー作ですが、出演作でこの人の印象が残っている作品ってないんですね。『ニューオーリンズ・トライアル』、『パフューム ある人殺しの物語』『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』・・・どこに出てたのか覚えてない。金持ちのボンボ...

6才のボクが、大人になるまで。

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(2014年/アメリカ)タイトルが示すように6歳の主人公が実際に大人になるまでを撮り続けた映画、という予備知識はあったので「何だかしんどそう」という理由で未鑑賞だった作品。今回思い切って観ましたが面白い映画でした。親が離婚したり、再婚相手の義理の父親が最悪だったり、いじめにあったり、恋人と別れたり・・・予想どおりのしんどい内容全部盛りなのですが、なんせ12年間を3時間弱でまとめないといけない都合上...

ほえる犬は噛まない

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(2000年/韓国)ポン・ジュノ監督の長編映画デビュー作。宮崎あおいさんのような雰囲気のペ・ドゥナ嬢はどこかで見たと思ったら、『クラウド アトラス』(2012年)で独特のオーラを放っていたのが彼女でした。韓国語のタイトルはずばり『フランダースの犬』。WikiPediaの『フランダースの犬』項では「本作(=原作の小説)からタイトルだけ取ったものでウィーダ原作ではなく内容も全く関係ない。」とありますが...

レッド・オクトーバーを追え!

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(1990年/アメリカ)のっけからこう言うのも何ですが、ポスターの宣伝文句がもう。「『ダイ・ハード』のJマクティアナン監督最新作!!」「アカデミー賞受賞のジョーン・コネリー」「第2のトム・クルーズと今全米人気急上昇!アレック・ボールドウィン」「巨額の製作費で描く世界的超ベストセラー映画化」映画を全く観ないで作ったポスターだと思われます。何はともあれ、ずっと気になっていた作品でやっと鑑賞したわけです...

JSA

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(2000年/韓国)ソン・ガンホ氏繋がりで。監督は『オールド・ボーイ』(2003年)のパク・チャヌク氏。タコを生きたまま食べるシーンが忘れられません。韓国と北朝鮮の関係というのはニュースではぼんやり知っている程度でしたが、こうして北緯38度の国境警備の有様は新鮮でした。外国人ツアーが見学してたり。その国境を越えて両国の警備兵士による禁断の交流が描かれます。「禁断」とはいえ、その交流は実に子どもみた...

殺人の追憶

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(2003年/韓国)『パラサイト~半地下の家族』『グエルム-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督とソン・ガンホ氏コンビ作品。1980年代後半に起きた連続強姦殺人事件が題材となっていて、3千人の容疑者が取り調べを受け、作品公開当時も未解決でした。(2019年になって犯人逮捕)『パラサイト』にしても『グエルム』にしても根底にはポン・ジュノ監督の「怒り」があるわけですが、本作でも犯人に対する「怒り」もさるこ...

クローバーフィールド/HAKAISHA

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(2008年/アメリカ)首のない自由の女神のジャケット、全編ハンディカメラの映像ということは知りつつ、ずっと何となく鑑賞せずだった作品。結論から言うと面白かったです。全編ハンディカメラ映像というアイデアだけで押し切った映画なのかと思いきや、日本の「怪獣文化」へのリスペクトが軸なのだそうで、そういう「一本筋が通った」ところもいいんでしょうね。あまりに御都合主義なところも数多あれど(さっきまで瀕死だっ...

7月4日に生まれて

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(1989年/アメリカ)なんとなく避けてきた80年代ヒット作品ですが、観る作品も限られてきたので消去法的に鑑賞。ヒット作ということでタイトルは知っていたのですが、内容は全く知らず。トム・クルーズ主演、オリバー・ストーン監督。ベトナム戦争に従軍した、アメリカ独立記念日生まれの青年の辿る半生、という内容。オリバー・ストーン監督の名前を久しぶりに見ましたが、作品を観るのはこれが初めてです。あの『プラトー...

レディ・バード

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(2017年/アメリカ)自ら女優でもあるグレタ・ガーウィグさん脚本・初監督にして映画批評サイトで長らく支持率100%を記録した作品とのこと。主人公は一色紗英さんのような、ちょっとこましゃくれた雰囲気のシアーシャ・ローナン嬢。自らつけた「レディ・バード」というニックネームを周りに押し付けたり、母親とも友達ともボーイフレンドともどこかしっくりいかず、絶えず行き場のない苛立ちを抱えている女子高生の話です...