Cinema

理由なき反抗

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(1955年/アメリカ)『エデンの東』に続いてジェームス・ディーン主演作品。同じ年に公開されただけあって、どっちがどっちか分からなくなるくらい似たタイプの役柄です。どこか愛情に飢えて、それがねじれて人や自分を傷つけてしまう・・・。そんな理由なき反抗青年が父親に向かって「パパ!」はやめて欲しいです。一気に「パパ活」風になっちゃいます(ならないか)。『ラ・ラ・ランド』に出てきたグリフィス天文台に「おお...

アンナ・カレーニナ

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(2012年/イギリス・アメリカ)言わずと知れたトルストイの小説の映画化。原作を読んだことはあるはずですが全く覚えていません。ロシア文学って何となく薄暗くて、食べ物が貧相で、名前が「〇〇ーシャ」が多くて・・・と読み進めるのが大変な印象です。何度も映画化されていますが、2012年版でアンナ役のキーラ・ナイトレイ嬢(『ラブ・アクチュアリー』『危険なメソッド』)の演技もエキセントリックかつ陰鬱です。今の...

エデンの東

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(1955年/アメリカ)マリリン・モンローと双璧を為すアメリカンシネマの伝説的アイコン、ジェームス・ディーン主演作。もうずっと昔から「一体どんな映画なんだろう」と気になっていて、やっと鑑賞できました。ジェームス・ディーンという人をちゃんと見るのも今回が初めてです。もっと雄々しい感じなのかと勝手に想像していたのですが、「変に甘やかされて育ったお坊ちゃん」風に見えて意外でした。実際の生い立ちはかなりハ...

ガープの世界

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(1982年/アメリカ)ジョン・アーヴィング原作の映画。『ホテル・ニューハンプシャー』(1984年)も良かったですが、これもまさに「アーヴィングの世界」。ガープ役のロビン・ウィリアムズ氏はこの頃から独特の飄々とした佇まいと微笑みが冴え渡り、真正面からタガが外れているガープの母親役グレン・クローズ女史は有無を言わさぬ存在感で最後まで映画を引っ張り、ガープの妻役アマンダ・プラマー嬢はタランティーノ監督...

タクシー運転手 約束は海を越えて

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(2017年/韓国)最近は韓国映画を観る機会が増えましたが、このところはソン・ガンホさん繋がりで本作鑑賞。デモ隊に対する軍隊の武力制圧という1980年の光州事件を元にした作品ですが、冒頭「この物語は事実を基に再構成されています」とあるように「韓国のタクシードライバーが光州事件を取材しに来た海外記者を乗せて北京と現場を往復した」ことくらいが「事実」で、あとは「映画的に再構築」されたと思われます。父子...

卒業

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(1967年/アメリカ)言わずとしれた有名な作品ですが、ラストの教会のシーンをパロディで知っているくらいで、ほとんど予備知識なく鑑賞。主演のダスティン・ホフマン氏のほとんどデビュー作ですが、出演作でこの人の印象が残っている作品ってないんですね。『ニューオーリンズ・トライアル』、『パフューム ある人殺しの物語』『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』・・・どこに出てたのか覚えてない。金持ちのボンボ...

6才のボクが、大人になるまで。

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(2014年/アメリカ)タイトルが示すように6歳の主人公が実際に大人になるまでを撮り続けた映画、という予備知識はあったので「何だかしんどそう」という理由で未鑑賞だった作品。今回思い切って観ましたが面白い映画でした。親が離婚したり、再婚相手の義理の父親が最悪だったり、いじめにあったり、恋人と別れたり・・・予想どおりのしんどい内容全部盛りなのですが、なんせ12年間を3時間弱でまとめないといけない都合上...

ほえる犬は噛まない

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(2000年/韓国)ポン・ジュノ監督の長編映画デビュー作。宮崎あおいさんのような雰囲気のペ・ドゥナ嬢はどこかで見たと思ったら、『クラウド アトラス』(2012年)で独特のオーラを放っていたのが彼女でした。韓国語のタイトルはずばり『フランダースの犬』。WikiPediaの『フランダースの犬』項では「本作(=原作の小説)からタイトルだけ取ったものでウィーダ原作ではなく内容も全く関係ない。」とありますが...

レッド・オクトーバーを追え!

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(1990年/アメリカ)のっけからこう言うのも何ですが、ポスターの宣伝文句がもう。「『ダイ・ハード』のJマクティアナン監督最新作!!」「アカデミー賞受賞のジョーン・コネリー」「第2のトム・クルーズと今全米人気急上昇!アレック・ボールドウィン」「巨額の製作費で描く世界的超ベストセラー映画化」映画を全く観ないで作ったポスターだと思われます。何はともあれ、ずっと気になっていた作品でやっと鑑賞したわけです...

JSA

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(2000年/韓国)ソン・ガンホ氏繋がりで。監督は『オールド・ボーイ』(2003年)のパク・チャヌク氏。タコを生きたまま食べるシーンが忘れられません。韓国と北朝鮮の関係というのはニュースではぼんやり知っている程度でしたが、こうして北緯38度の国境警備の有様は新鮮でした。外国人ツアーが見学してたり。その国境を越えて両国の警備兵士による禁断の交流が描かれます。「禁断」とはいえ、その交流は実に子どもみた...