ザ・インターネット

Cinema

(1995年/アメリカ)

インターネットが出始めたこの頃から、こういうネット社会の弱点を突くような映画があったというのが凄いです。

匿名の世界で繋がった先のサイコ野郎の怖さもさることながら、ちょっとデータを書き換えればアイデンティティが簡単に消失してしまう怖さ。もちろん現実はそんな単純な話ではないにしても、単純化して映画にするとこうなる、かもね、と。

ヒロインは押しも押されぬ名女優サンドラ・ブロック嬢・・・と紹介しつつも主演作を観るのはおそらく初めてです。

『スピード』も主役はキアヌ・リーブス氏でしょうし。それから個人的にサンドラ嬢が苦手なんですね。なんかちゃんとしてないと怒られそうな感じで、もし銀行の窓口に座っていたら「ああ、どうかあの人に当たりませんように」というタイプです。

そんなサンドラ嬢にいつ怒られるかとビクビクしながら観ていたせいもあって、集中力を欠いたまま観終わってしまいました。なぜサンドラ嬢が標的になったのか、サーバー侵入で飛行機の発着や銀行預金がぐじゃぐじゃになったのはどうなったのか、アルツハイマーのお母さんのところにサイコ野郎が近づいてどうだったのか・・・等々。

というわけで冒頭の「あの当時にこんな映画を考えて作ったのって凄いなぁ」というくらいの感想しかないのです。

コメント

  1. OJ より:

    サンドラ・ブロック嬢の「ちゃんとしてないと怒られそうな感じ」分かります。凄く仕事ができるんだけど、ミスした人をフォローする時の目が笑ってないタイプです。個人的には呆れ顔をして欲しいのですが… でも集中力を欠く程ビクつく事は無いと思います(笑)
    この作品は見たことないのですが、インターネット社会が抱えるリスクに警鐘を鳴らす意欲作と記憶しています。ザじゃなくてジじゃないとうそぶいた事も思い出しました。全てが繋がっていくネット社会の功罪は有りますが、後戻りはできませんよね。時に現れるサイコ野郎も、長い目で見れば進化の為の奇蹟かも知れないなどと思いました。

  2. C&P より:

    グーグルにまつわる「本当にあった怖い話」ってよく聞きますよね。別に登録してないのにグーグルマップで「自宅」や「職場」というフラグが立っていたり、グーグルフォトで勝手に地名入りのアルバムが作られていたり、調べものをしようと思ってふとグーグルの下の方を見たら自宅の所在市区町村が表示されていたり、一度調べた品物が毎回広告で出てきたり(電動ドリルなんてそうそう買わない)・・・時代はサイコ野郎をとっくに通り越してサイコ企業の体です。一番怖いのは「まあそんなもんだろう」と無抵抗なこちらの方かもしれないですが。