レディ・ガイ

Cinema

(2016年/アメリカ)

「dTVお薦め」シリーズ。今回は「サスペンス」。

タイトルが表するとおり「おんな・おとこ」、弟を殺された整形女医によって女に性転換された殺し屋の話です。

主役のミシェル・ロドリゲスさんは女性ですが、殺し屋が男だったシーンも特殊メイクで演じたということです。ふーん。関係ないですが、どうしてもキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンに見えて仕方なかったです。ポウっ!

マッドな整形女医はシガニー・ウィーバー女史!関係ないですが、いつも柏原芳恵さんを思い出してしまいます。「おんな・おとこ」な殺し屋よりも、精神病院入院中のこの整形女医と精神科医の質疑応答を軸に話が進みます。シガ二―芳恵さんのサスペンスフルな存在感で映画を引っ張ります。

「大切な“もの”を奪われ、女となったフランクは、銃と色気を武器に復讐」(WikiPedia)を続け、ついに追いつめた整形女医・芳恵から奪った「大切な”もの”とは?」というのがオチになっているのですが・・・弱い!!

「え?何?」と映画を観終わって、解説サイトで「え?それ?」と。それはまあ大変だけど、なければないで何とかなりそうな・・・と。

途中のサスペンス振りとオチとのギャップ、というのもこの手の映画の楽しみ方だったりするわけですが。思わず「ギャフン!」と声が出そうな脱力感と申しましょうか。

コメント

  1. OJ より:

    「弟を殺された整形女医によって女に性転換された殺し屋の話」このタイトルだったなら迷わず映画館に走るところでしたw
    男が性転換で「奪われた大切なもの」というと男が大切にしている一物以外に思いつかないのですが、そんなに日持ちがするものでもないでしょうし(ミイラになっていても困る)、よりメンタルなものだったのでしょうか。
    いずれにしても、このぶっ飛んだ設定とCPさんを「ギャフン!」と言わせしめたオチはなかなかどうしてアメリカ映画の底力を感じさせるものでした。

  2. C&P より:

    そうなんです、殺し屋が女医に「奪われた大切なもの」はOJさんが仰る通り「男が大切にしている一物」なのですが、その復讐として、女医から殺し屋が奪った「大切なもの」とは!?という話なのですが、変にハードルを上げ過ぎなんですよね。
    「聞いて聞いて!この前メチャクチャ面白いことあってなぁ!」という出だしの話が大概面白くないのと同じです。とはいえ、そういう人って何だか憎めないですよね。本作もそんな感じなんですね。「お前、そのオチでようここまで引っ張ったな。その勇気だけは認めたるわ。正直時間は返して欲しいけど」という。