最強のふたり

Cinema
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(2011年/フランス)何かにつけて目に入る、車いすの老人とそれを押す黒人の笑顔のジャケ写、「最強のふたり」というタイトル・・・これは絶対「最初はしっくりいかなかった二人が最後にはほらこの笑顔」という感動の超大作(まだ観てないっちゅうに)に違いなく、ずっと避けてきた作品でした。夜の街、助手席に老人を乗せ、黒人が運転する車が走る。何やら気まずく深刻な雰囲気・・・ほーらやっぱり「最初はしっくりいかなか...

美女と野獣

Cinema
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(1946年/フランス)「美女と野獣」といってもディズニーでもなく、エマ・ワトソン嬢でもありません。あのジャン・コクトーが監督・脚本、もちろん白黒です。冒頭、二人の若者が建物に付いている的を目がけて放った矢が窓を抜けて、床に寝ていた犬の横に突き刺さる、という無茶苦茶さです。大らかにも程がある。この二人の青年やいじわるな二人の姉たちの扱いが何だか雑で、4人がかりでなんやかんやとベルに絡む割には詰めが...

通天閣

Book
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西加奈子(2006年/筑摩書房)西さんの『おまじない』という作品についての横里隆さんのインタビューでもチラッと作品名が出てきて気になっていた作品です。例によって主人公の作業員の男とスナックでチーフとして働く女、それぞれがしんどいです。大体作品の半分くらいまで彼らに付き合うのがこちらもしんどくて「あぁもう今日はここまで」という読み方なんですが、後半にググッと引き込まれると後はラストまで一直線です。タ...

ツーリスト

Cinema
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(2010年/アメリカ)ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー主演で、2005年ソフィー・マルソー主演の「アントニー・ジマー」のリメイクとのことです。ソフィー・マルソーってまた懐かしいですね。錚々たる二人の競演ということで期待といくばくかの不安を抱えての鑑賞でしたが、もう何が凄いってアンジェリーナ・ジョリー嬢ですね。これみよがしにアップになるたびに珍しい造形物を見ているような気持ちになります。...

おまじない

Book
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西加奈子(2018年/筑摩書房)この作品は現時点での西さんの最新作なので、過去の作品を読破してから読もうと思っていたのですが、我慢できずに読んじゃいました。この作品については出版社である筑摩書房さんのYouTube公式ページで西さんへのインタビューがアップされています。塚田農場や清原選手のエピソードなど、インタビュアーの横里隆さんの人柄も相俟って、何回見ても全く飽きません。今回満を持して、と言いま...

「J」その8

Song
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曲紹介思い起こせば2017年8月より滞っておりましたエコ&マゾ企画「アーチストアルファベット順弾き語り」。新曲を思いつかないから、というネガティブな理由により復活です。歌詞▼「J」その8AG,Vo:C&PDrums:CR-78(reTromine)元ネタはこちら。

まにまに

Book
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西加奈子(2015年/KADOKAWA)西加奈子さんのエッセイです。例に拠って西さん節炸裂ですが、本作は第一部がいつものフリーなエッセイ、第二部が「音楽のこと」、第三部が「本のこと」という構成になっています。特に「音楽のこと」は自分のテリトリーということもあって楽しみだったのですが、見事に総スカンを喰らいました。全く知らないアーチストばかり。いきなり『ニュー・ジャック・シティ』という映画のサントラ...

テロ、ライブ

Cinema
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(2013年/韓国)韓国映画というと「オールド・ボーイ」(2003年)、「母なる証明」(2009年)、「ハウスメイド」(2010年)くらいでほとんど観た事がないのですが、今回はいわゆるジャケ買い鑑賞。いくらテロといってもジャケ写のようにビルが傾くなんてことはないでしょう。というくらいのノリだったのですが、最初から畳みかけるような展開で息もつかせません。訳あって映画は何日かに分けて観ているのですが、...

チャーリーとチョコレート工場

Cinema
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(2005年/アメリカ)何かとジャケ写を目にする機会が多くて気になっていた作品。ティム・バートン監督とジョニー・デップ氏主演というお馴染みのタッグ(「シザーハンズ」(未観)「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」)作品なのでまあハズレはないでしょう。チャーリー役の男の子に見覚えがあると思ったら「奇跡のシンフォニー」のフレディ・ハイモア君でした。今回もピュアで賢い男の子役です。控えめだけど可愛らしい妻...

マッドマックス2

Cinema
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(1981年/オーストラリア)観ながら時々「これはもう『北斗の拳』の世界じゃないか」と感じましたが、Wikipediaでも明快に「『北斗の拳』など多くの作品に影響を与えた」とありました。ふむ。しかしながらこの「影響を与えた」というのも何だか違和感がある話で、ひょっとしたら原作者の武論尊さんや作画の原哲夫さんに訊いたら「え、マッドマックス?何それ?」とか「観たけどあんまり印象に残ってないなぁ」とか仰...