さくら

Book
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西加奈子(2007年/小学館文庫)西さんのインタビューで「『さくら』という小説でお兄さんが死ぬんですけど、たとえ物語を動かすためとはいえ、お兄さんを死なせてしまったことを後悔していた」という主旨の発言があって、ちょっと構えながら読みました。語り手の「僕」はスーパーヒーローのような兄と、これまた美貌と猟奇的な暴力性を備えた妹の間の男の子で、なんとなく世間に対して拗ねたような雰囲気があまり好きではあり...

あおい

Book
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西加奈子(2007年/小学館文庫)西加奈子さんのデビュー作になります。タイトル作を含む3篇収録。『あおい』主人公の「わたし」にも、その彼のカザマ君にも、登場人物の誰にも感情移入できなくて、物語にも入っていけなくて表面をビャーッとなぞって終わってしまいました。西さんの作品の登場人物は、出てきたときは「うわぁ、あんまり好きじゃないなぁ」と思いながらも、物語が進むにつれて「あ、結構良い奴かも」と思わせて...

4人にお願い!

Song
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曲紹介出来た曲が「何だかあの方たちみたいだなぁ」ということで。歌詞▼4人にお願い!(詞・曲:C&P)控えめジョージ ギターも渋いリンゴのドラムときどき破天荒ポールのベース目立ち過ぎジョンはいつもクール中学2年 友達の部屋レコード初めての「ラバー・ソウル」音古いし英語分からんポールが歌うみんながハモる分かるよ分かるよ今ではあなたたちの凄さを4人がもしもいなけりゃなんて寂しいイエスタディ分かるよ私も今...

ヴィジット

Cinema
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(2015年/アメリカ)同い年のM・ナイト・シャマラン監督作品。「シックス・センス」の衝撃が凄すぎて、以降の作品が「あれに較べると」という評価になっちゃうという十字架を背負った方です。「ヴィレッジ」とか好きなんですけれどね。確かに「え?」という作品も結構あるのですが、そういうのも含めて「よ、同い年!次は何をやらかしてくれるのかな?」という感じなのです。さて本作ですが、結論から言いますと凄く良かった...

マンドリンコンサート

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市民ホールでマンドリンコンサートがあるということで聴きに行ってきました。もちろん無料。余裕で座れるのではないかと思っていたのですが、とんでもない、満席御礼の立ち見です。まぁ折角なので立ったまま鑑賞。2部構成の合間の休憩時間のミニコンサート。第2部はオーケストラ曲。「ミレーナ」「ペルシャの市場にて」「降誕祭の夜」。アンコールの「見上げてごらん夜空の星を」ではちょっとウルッとさせられたりしてなかなか良...

きいろいゾウ

Book
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西加奈子(2008年/小学館文庫)又吉直樹さんが「西さんの小説って、ちょっとしんどそうやな、いう主人公ばっかりなんですよ」と仰ってましたが、今回も日常生活に支障はないものの心臓に病があるちょっと情緒不安定な妻の「ツマ」さん、それをふんわりと支える坊主頭で背中に鳥の入れ墨のある小説家「ムコ」さんの物語です。で、この「ツマ」さんが動植物と話が出来るんですね。西さんの小説の主人公って、霊が見えたり、動物...

理由

Cinema
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(1995年/アメリカ)これもTSUTAYAのついで借り(失礼!)。初代007ショーンコネリー主演のどんでん返し系サスペンスみたいなのでまぁいいかな、と。目の綺麗な黒人青年がある日パトカーに連行されて少女殺人の罪で死刑囚に。このとき連行して尋問・自供させた刑事役がジャケット右側のローレンス・フィッシュバーンさん。「マトリックス」シリーズでお馴染みです。なにはともあれ、やはりショーンコネリー氏のダン...

ピエロがお前を嘲笑う

Cinema
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(2014年/ドイツ)「どんでん返し」系ということでずっと気になっていた作品。dTVにはなかった「トゥルーマンショー」と一緒にTSUTAYAで借りてきました。なんだか会話が聞き取りにくいなと思っていたらドイツ語でした。ドイツ映画は珍しいですね。主役の天才ハッカーがポルノグラフティのボーカルの人みたいで、彼をハッカーチームに誘う人が「ノーカントリー」「悪の法則」のハビエル・バルデム氏のような存在感を...

漁港にて

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曲紹介連続アップ。ウーロンさんに歌っていただきました。歌詞▼漁港にて(詞・曲:C&P)遠くの島影は波の間に間に揺れて浮かんでは隠れてただ繰り返してる泣いていいのか笑っていいのか猫に訊ねてみる小さなこと些細なこと「忙しいな また今度ね」だけどそんなときはいつまでも来ない分かってるオブラートで包んだ言葉小さな漁港には波にかもめが集い右手の灯台に風が砕けている泣いているのか笑っているのかただ受け容れるだ...

月と太陽

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曲紹介久々の新曲です。歌詞▼月と太陽(詞・曲:C&P)太陽が昇って天道を行く真上が正午で後は下るだけどんどん沈んで大きくなる見渡す限りの真っ赤な世界満月が上がって雲は皿のよう真上が深夜でというわけではないどんどん下がって薄くなってくやがて朝が来て取り込まれてしまう