消滅世界

Book
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村田沙耶香(2015年/河出書房新書)映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』と同じくこちらも「シチュエーションスリラー」と言えるでしょう。「夫婦で愛し合うのは近親相姦」「それぞれ外で恋人を作るのが当たり前」「子どもは体外受精で」。我々の「正常」「常識」をこれくらい明快に揺さぶる小説というのもないですね。「何言ってるの。家族じゃない。駆け落ちするときだって一緒なのが家族でしょ」というセリフには思わず吹き出...

サラバ!

Book
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西加奈子(2014年/小学館)ずっと読みたかったこの作品、やっと読み終わりました。2015年の第152回直木三十五賞受賞作品です。会見の際、後半がずっとプロレスの話で「あれ?私何の話してるんでしたっけ?」という西さんが最高にキュートでしたね。もう終盤では主人公とヤコブとエジプトのナイル川のほとりで一緒に泣いてました。西さんの作品にはいつも泣かされちゃうんですね。冷静に考えると一体何に泣いているのか...

SummerTime

Song
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曲紹介新春気分冷めやらぬ極寒の最中、祝成人の日に敢えて問う常夏的曲。「浮遊感のある曲を」と思ったらこうなってしまったのです。嗚呼、我ながら迷走。歌詞▼SummerTime(詞・曲:C&P)SummerTime...lalalalala

ミッキーたくまし

Book
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西加奈子(2009年/筑摩書房)小説もさることながら、そのトークの素晴らしさも魅了的な西さんのエッセイということで、期待の一冊でした。いやあさすが西さん、想像を超えるエッセイでした。動画でみる出版関係のインタビューでの熱いものはらみながらも抑え気味な受け答えや、椎名林檎さんの懐に自然に飛び込む潔さやオールナイトニッポンでオードリー若林氏との爆裂天然トーク・・・当方なりに色々な西先生の側面を見ること...

遊星からの物体Ⅹ

Cinema
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(1982年/アメリカ)先日観たタランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」と本作が、主演(カート・ラッセル)・音楽(エンニオ・モリコーネ)が同じで、なおかつタランティーノ監督がオマージュしていると思われるシーンを並列で見せる動画もあって、ちゃんと観てみたかったのです。結論から言うと本作を観ながら「ヘイトフル~」を彷彿とさせたシーンは、吹雪の中、誘導の杭をたぐりながら建物を目指すシーンくらいでした。...

コンビニ人間

Book
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村田沙耶香(2016年/文藝春秋)第155回芥川龍之介賞受賞作品。作者の村田さんと同じくコンビニ店員である主人公の物語という前情報だけありました。主人公の幼少の「死んだ小鳥」や「喧嘩仲裁」のエピソードが彼女の持つ「特異性」をクローズアップするのですが、その先にある「何が特異なのか分からない」という強固な普通さが、世間の「普通」とのギャップとなって、その境界線をぐいぐい揺さぶります。揺さぶられるのは...

ゆく年くる年(其の弐)

Song
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曲紹介ということで、今年も残すところ1時間となりました。ゆく年くる年に思いを馳せつつ、作務衣を纏い正座で作った今年ラストの曲です。間に合って良かった。それでは皆様、良いお年を!!歌詞▼ゆく年くる年(其の弐)(詞・曲:C&P)クリスマスさっと済んですぐ目の前正月大掃除さっと済んでとはいかずに大騒動秋くらいにやっときゃいいようなものを買い出しメモ持って安売りスーパー大混雑かまぼこ・そば・昆布えび天ぷら...

アメリカン・ビューティー

Cinema
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(1999年/アメリカ)これも有名な映画で、なおかつ主演のケヴィン・スペイシー氏が好きなのです。ただ「平凡な核家族が崩壊する過程で、現代アメリカ社会の抱える闇を描き出す」という前説がいかにも面白くなさそうなので観てませんでした。いやぁ、やはりケヴィン氏の一片の隙もない演技が圧巻ですね。表情ひとつとっても至芸です。どうでもいい感丸出しで娘のチアダンスを見始めて、不意打ちで娘の友達に魅かれる表情の変化...

ブリジット・ジョーンズの日記

Cinema
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(2001年/英・米・仏)有名な映画ですが、「ラヴコメディ」という苦手なジャンルのためずっと敬遠していました。他に観る映画がなかった、というネガティブな理由により鑑賞。ヒロインは「シカゴ」のレネー・ゼルウィガー嬢。この作品のために9kg体重を増やしたということもあって、「シカゴ」の印象は全くありません。シーンによって堪らなく可愛く見えたり、どうしようもなく不細工だったり変幻自在です。でも海外の大方...

ゾディアック

Cinema
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(2007年/アメリカ)アメリカで1960年代後半に実際にあった連続殺人事件を題材にした映画。あの「セブン」「ファイト・クラブ」「ドラゴン・タトゥーの女」の監督、デヴィッド・フィンチャー作品。主役は相変わらずどっから見ても男前感ギンギンのロバート・ダウニー・Jr氏、「ドニー・ダーコ」「複製された男」のジェイク・ギレンホール氏。新聞記者と新聞社お抱えの風刺漫画家。刑事役のマーク・ラファロ氏は「シャッ...