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フルメタル・ジャケット

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(1987年/アメリカ・イギリス)説明不要のスタンリー・キューブリック監督によるベトナム戦争を題材にした作品。スタンリー・キューブリックやフェデリコ・フェリーニなどいわゆる「巨匠」の作品って敷居が高すぎて観るのにかなり助走が必要なんですね。そうはいっても死ぬまでには観ておかなくてはいかんだろう、ということでやっと鑑賞。前半の海兵訓練所でのハートマン教官の罵詈雑言はどこかで見た事があるのですが、あら...

クラウド アトラス

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(2012年/ドイツ・アメリカ)時代や状況がまるで異なる6つのストーリーがパラレルに進むので、最初は何が何やらよく分からないのですが、それぞれきちんと作られた映画を6本同時に観ているような贅沢さで172分という上演時間を感じさせない稀有な作品でした。パラレルな6つのストーリーが終盤にかけて加速度的に集約されていく感じは村上春樹さんの小説「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を彷彿とさせます...

ラスベガスをぶっつぶせ

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(2008年/アメリカ)『太陽に吠えろ!』風のベタな邦題に嫌気して未観だった作品。まぁ「!」が付いていない分だけマシですが。原作は実話を元にした小説『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』。こちらにはご丁寧に「!」が付いてますし、「ラス・ヴェガス」がネイティブ風だったり、「ぶっつぶせ」の「ブッ」が何故かカタカナだったり、よく分からないですね。どうでも良いような話ですが。小説の原題は『Bringing Do...

ニューヨーク・ミニット

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(2004年/アメリカ)dTVの紹介文によると「性格の違う双子の姉妹が、夢を抱いて向かったN.Y.で殺し屋に狙われる。」何だか全く分からないまま鑑賞。観始めてすぐに「なんだ、この学芸会のノリは」。アメリカンジョーク的締まりの無さと絶え間のないグダグダ感が91分間延々と続きます。「カット!」の声とともに恐らく静寂に包まれたであろう、パーティールームでのレコーディングという訳の分からないラストシーンの...

天国への階段

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(1946年/イギリス)原題は「A Matter of Life and Death」(生と死について)というお堅い雰囲気ですが、イギリスらしく紳士の枠をはみ出さないユーモアがちりばめられた作品です。墜落寸前の戦闘機パイロットと管制塔のヒロインとのやりとりから、パラシュートもなく脱出したパイロット氏が流れ着いた砂浜に偶然通りかかる管制塔ヒロイン。「君はあのときの!!」「嗚呼!生きてらっしゃったのね...

ラ・ラ・ランド

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(2016年/アメリカ)言わずと知れた大ヒット作品。監督・脚本はあの『セッション』のデミアン・チャゼル氏。『セッション』がヒットしたので、ずっと温めていた本作を撮れる環境になったらしいです。個人的にはいつも人を食ったようなライアン・ゴズリング君の顔が苦手なんですね。『ドライヴ』(2011年)や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2012年)くらいしか観ていないですが、全く何を考えているのか...

バトルシップ

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(2012年/アメリカ)素行の悪い少年が色々な経験を経て真っ当な大人になっていくとか、「お前みたいな奴に娘はやれん」という頑固親父との確執と迎合とか、どう考えても勝ち目のない敵にとんでもないロースペックで立ち向かって奇跡の勝利を得るとか、もうありとあらゆるステレオタイプなストーリーをギュッと詰め込んで、有名俳優をちょこっと乗せて、無駄にゴージャスなSFXでコーティングしたのが本作です。定食屋や駐在...

リバージョン

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(2015年/アメリカ)ざっとdTVの洋画コーナーを見ながらヤマ勘でピックアップした作品。しかし「リバージョン」とか「アンフレンデッド」とか「コンテイジョン」とか英語をカタカナで書かれるとどれが何だかよく分からなくなりますね。やっぱり取って付けたようなのでも邦題が必要なのかもしれません。またこの話になりそうなので閑話休題。さて大方の予想どおりヤマ勘は大外れ、最初から色んなことが思わせぶりに進んでい...

アンフレンデッド

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(2014年/アメリカ)新型コロナウイルスでドラマや映画製作が出来なくなり、最近では「カメラを止めるな!リモート大作戦!」などZOOMを使った作品も出てたりしますが、本作は6年前にして1時間22分の間、スクリーンに映るパソコン画面上だけでストーリーは進みます。そして、しっかりと面白いんですね。ロケやらセットやらが前提だった映画・・・でなくても十分、という意味では「在宅勤務をやってみて、今までの出社...

女は二度決断する

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(2017年/ドイツ)のっけからこう言うのもなんですが、例によって邦題がハチャメチャです。原題は『Aus dem Nichts』で「無の果てより」というような意味らしく、確かにフワッとした感じですが、それにしても「二度決断」はナンセンスです。同じ物事に「決断」を2回するなら、少なくとも最初のは「決断」とは言いません。「本日2回目の一生のお願い!!」と言ってるようなもんです。もう何とかして欲しいです...